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天草で初収穫されたホップでベルジャンホワイトIPA! 日南麦酒×AMAKUSA SONAR BEER

日南麦酒は、温暖な気候と美しい海岸線で知られる宮崎県日南市に、2017年7月にオープンしたクラフトビール醸造所です。

オーナーブルワーの橋本彰史(はしもとあきふみ)さんは、大阪生まれの日南育ち。
工学部出身で、明治10年創業の焼酎蔵「櫻乃峰酒造」の代表取締役。自身も焼酎造りに携わっており、機械と微生物の扱いに長けています。

日南麦酒オーナーブルワーの橋本彰史(はしもとあきふみ)さん。果物やお茶を使用したビールは地元のイベントでも大人気

日南麦酒がフレッシュホップでビールを造るのは今年が初めて。
ホップを持ち込んだのは、熊本県天草市でホップの栽培を始めたばかりのAMAKUSA SONAR BEER(アマクサ ソナー ビール)代表の荒木信也さんです。

AMAKUSA SONAR BEER は2018年冬からホップの栽培を開始し、現在は天草にクラフトビール醸造所を設立すべく奔走中です。
日南麦酒が地元の魅力をビールで表現しているように、天草の魅力を詰め込んだビール造りを目指しています。

AMAKUSA SONAR BEER(アマクサ ソナー ビール)代表の荒木信也さん。クラフトビールには土地や季節に応じていろいろな楽しみ方があることに気付き、故郷天草でしか造れないビールを造りたいと、東京から天草にUターン移住されました

なぜ日南麦酒にフレッシュホップを使ったビールを依頼したのか、荒木さんに伺いました。

「天草での醸造所設立を目指す中で日南麦酒を見学させてもらったところ、橋本さんは初対面の自分にも丁寧に設備の説明をしてくれ、また他の業種の方々にも気遣いをされていました。その人間性に惹かれ、日南麦酒でビール造りの修業をさせてもらったんです。そのご縁で天草ホップのビールを一緒に造らせてもらうことになりました」

7月16日、日南麦酒の醸造所での仕込みの様子。真空冷凍で保管した新鮮な生ホップを投入。

今回、日南麦酒とAMAKUSA SONAR BEERが協力して造ったビールは「ベルジャンホワイトIPA」。
小麦を使った華やかな味わいに、フレッシュホップの瑞々しい香りがやわらかく乗っています。

8月末に熊本市にあるビアバー、ヘリンボーンで最初の一樽をお披露目したところ、すぐに売り切れてしまったとか。

これからビアバーやイベント等で随時繋がる予定です。
日南と天草の魅力が詰まった「ベルジャンホワイトIPA」。見かけたら是非一度飲んでみてくださいね。

DATA

日南麦酒株式会社
住所:宮崎県日南市吾田東1丁目1-37
WEB:http://nichinan-beer.com/

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ビアジャーナリスト/ライター

1978年東京生まれ。杏林大学保健学部卒業。
ビール好きが高じて2008年から1年半、ミュンヘンで暮らす。旅とビールを組み合わせた「旅ール(タビール)」をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ビアジャーナリストとして雑誌『ビール王国』、海外生活情報誌『ドイツニュースダイジェスト』など様々なメディアで執筆。『ビールの図鑑』『クラフトビールの図鑑』(マイナビ)、『極上のビールが飲める120店』(エンターブレイン)など。

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