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軽井沢をもっと盛り上げたい!ホップもすくすく成長中【ヤッホーブルーイング圃場】

年々ビックイベントになりつつあるヤッホーブルーイングのイベント「よなよなエールの超宴(以下「超宴」)」。初めて500人規模で開催したのが、2015年、群馬県長野原町にある「北軽井沢スウィートグラス」での開催でした。以後年々盛り上がるイベント人気を受け、さらに4000人規模の「超宴」を2017年に神宮外苑で、そして昨年は5000人規模をお台場で開催。その間は北軽井沢の「超宴」はお休みしておりましたが、今年は、5/18〜19に復活開催いたしました!

今回は、そのイベント前日、5/17に準備のお忙しい中、今年のホップ圃場の様子を担当の宮越裕介(ながれ)さんに案内していただきました。

ヤッホーブルーイング

ホップ栽培の責任者で長野営業ユニットディレクターの宮越裕介さん

環境を整えた2年目。今年も順調に成長中!

「圃場は今年4年目を迎えています。日頃のメンテナンスは、引き続き2016年から委託しているグリーンフィールドにお願いしていますので、私が畑に足を運ぶのは月に数回程度にはなります。昨年はブルワリーの脇とこの圃場の2カ所でホップを栽培していましたが、今年はこの圃場に全て苗を集めて栽培しています」と宮越さん。

ヤッホーブルーイング

2年目を迎えた棚

栽培品種は昨年と同様にカスケードを栽培。昨年、今後長期的に使用出来る棚の支柱を組んだが、それに合わせて苗の植え替えを行ったこともあり、実際の毱花の収穫は、当初の目標であった10kgを大きく下回り収穫は3kg程度でした。しかし、それ以前にビニール栽培で苗の間隔も狭く栽培していた時に比べると、ホップがのびのびと成長できる環境は整いつつあります。

ヤッホーブルーイング

越冬した苗は、着実に成長中

「ブルワリー脇から苗を移植したのは4月中でしたので、そのホップ苗はまだ芽がやっと出た程度です。でも、それに比べて、ここでホップの根が越冬した苗は、昨年よりも茎も太く、すくすくと育っています」と宮越さん。

ヤッホーブルーイング

今年、醸造所脇から植え替えた苗は、まだ芽が出たばかり

軽井沢の人たちがクラフトビールを楽しむきっかけにしたい

ヤッホーブルーイングは『よなよなエール』や『水曜日のネコ』『インドの青鬼』などを造るブルワリーとして全国で知られていますが、長野の醸造所として軽井沢エリア限定販売の『軽井沢高原ビール』も長年造り続けています。さらに2017年にセンセーショナルに登場したのが『軽井沢ビール クラフトザウルス』。その生みの親が宮越さんです。

普段の仕事の合間に足を運ぶ

「『軽井沢ビール クラフトザウルス』とこのホップ栽培は今後も紐付けていきたいと考えています。地元軽井沢の人たちにクラフトビールの楽しさや多様性、世界観を伝えていくのがこのブランドの目的です。そのいろいろある中で、魅力の一つとなるのがフレッシュホップだと思っています」と宮越さん。

現状すぐにという訳にはいかないけれど、来年または再来年には地元の方々に参加していただく収穫イベントを企画したいとの夢も話していただきました。

工夫も施し、今年の目標は10kg!

「まだまだ勉強中なのですが、今年はホップが伸長していったら途中で蔓下ろしをして、なるべく収量が上がるような工夫もしていこうと思っています」と宮越さん。
ホップのツタが伸びすぎると毱花がつかない高さがあり、蔓下ろしをすることで、そのつきにくかった範囲にも毱花がつくようになって、一つの蔓に対して収量が1.5倍ぐらいに増えるとのこと。

ヤッホーブルーイング

圃場周辺ではウグイスの声が響き渡る

「まだまだ道半ば……いやいや、まだ ”よちよち歩き” の状況です。委託先の方々と力を合わせて少しずつ頑張っていきます‼︎」

引き続き、ホップの成長を楽しみにしています!

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ビアジャーナリスト/ライター

ビアLover 宮原佐研子です。 ビールの大好きなトコロは、がぶがぶ飲める、喉こし最高、大人の苦味、世界中でも昼間でも飲める、 果てしなくいろんな味わいがある、そしてぷはぁ〜っとなれる、コトです。
ライターとして、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)/『うまいビールの教科書』(宝島社)/『クラフトビールの図鑑』(マイナビ)、ぐるなびグルメサイト ippin キュレーター など

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