市民参加型コミュニティとしてホップの栽培を行っていた「ウメキタホッププロジェクト」は、「THANKS HOP(サンクスホップ)」に7月2日付で名称変更しました。
ウメキタホッププロジェクトは2017年から活動を始め、今年で3年目。
2017年と18年は、JR大阪駅前のうめきた2期開発暫定利用用地地域でのホップ圃場や、関西一円のホップクルー(仲間)の庭やベランダでホップを栽培してきました。
今年はうめきた2期開発暫定利用用地地域の終了に伴い、日本一の高さ300mを誇る超高層複合ビル「あべのハルカス」にある東邦レオ株式会社が運営する大都会の農園「あべのハルカスファーム」に移動して栽培を始めました。
収穫したホップは大阪市北区にある「ブリューパブセンターポイント Brewpub Center Point」に運ばれ、オリジナルビール造りに使用されます。
この活動ではホップの栽培、収穫からビールを造って楽しむことにとどまらず、”ホップでつながるコミュニティづくり”を行ってきました。
この活動を通じて、困ったときに相談できる仲間ができたり、仲間同士で地域のイベントに参加したりと、互いに支えあえる地域づくりに一役買うなどの効果もみられています。
さらに、この活動はうめきただけに収まらず、「はりまホッププロジェクト」などホップでつながった仲間たちがイノベーターとなり他の地域にも波及しつつあります。
今後は、ホップから始まるコミュニティーで地域の活性化をしていくイノベーターやアーリーアダプターの人たちと一緒に、”地域の人と経済を元気にする活動”にしていきたいと考え、CSV(Creating shared value)戦略経営を積極的に行っている株式会社NI-WA(東邦レオ株式会社グループ)と共同団体「THANKS HOP」を立ち上げることとなりました。
これにより、地域活性化をする仲間たちとホップでつながり、新しいアイディアや新しい価値の創造で日本の未来を今よりもっと良い社会にしていく考えです。
うめきた地域での活動は、引き続きTHANKS HOPのうめきた地域のコロニー、「 ウメキタホップクルー(仲間)チーム」が行います。
3人のキーパーソンにお話を伺いました。
サンクスホップ ウメキタクルー代表 山田摩利子さん(写真中央)
「”持続可能な地域づくり”という同じ目的を持つもの同士、市民であれ、企業であれ、つながり合い協働することの大切さがTHANKS HOPの姿を通して発信していけたら、さらにまたよい仲間とつながり、楽しみながら社会課題の解決につながる活動になるのではないかと思います。やりがいと楽しみがますます増えました!」
東邦レオ株式会社代表 吉川稔さん(写真左)
「企業が追求してきた合理的な経済活動は、これからはその活動を通して、人が健康になる、人の心が豊かになる、といった方向に価値が転換しています。
今まで培って来られた山田さんの取組みに企業が加わる事で、持続可能なビジネスとしての収益モデルを確立して、社会価値と経済価値が共存するCSV経営(Creating shared value)のモデルケースとして取り組めればと思います」
ブリューパブスタンダード株式会社代表 松尾弘寿さん(写真右)
「ブリューパブを通じてビールのことをもっと広めたい、というのが会社の目標。お店を増やすだけでなく、シェアオフィスや民泊などほかの業態とコラボすることでクラフトビールを飲む機会を増やして行きたい。またビールはコミュニティづくりに最適な飲み物。山田さんたちがつくるエリアに特化したコミュニティともコラボしながら、サスティナブリューパブのビジネスを確立させていきたい」
このサイトでも、ホップを通じて地域づくりをするTHANKS HOPの仲間たちを応援していきたいと思います!
3人が登壇したイベント「ホップとクラフトビールとコミュニティのお話#1」はこちら。
THANKS HOP(サンクスホップ)のWEBサイトはこちら
☆写真はすべてTHANKS HOP様より提供いただきました。