昨年の「フレッシュホップフェスト2018」では、岩手県遠野産IBUKIを使ったペールエール「I2KI Fresh Hop Ale(いぶき フレッシュホップエール)」を醸造した浜松のOctagon Brewing。2018年1月の醸造開始からまだ1年半あまりという若いブルワリーにもかかわらず、醸造技術の高さが県内外からの評判を呼び、今やすっかり静岡のビールシーンに根を下ろしました。今回はそんな静岡西部のビール文化を背負うOctagon Brewingと今年醸造予定のフレッシュホップビールについてご紹介します。
浜松の街中にあるブリューパブ
JR浜松駅北口から歩いて10分ぐらい。
浜松市中区田町という旧東海道に面した場所にOctagon Brewingがあります。
浜松の人にクラフトビールの多様性とおもしろさを知ってもらうために、Octagon Brewingではさまざまなスタイルのビールを醸造。醸造責任者の千葉さんによると、
「ただ多彩で面白いだけでなく、クラフトビール本来の味わいを損ねるような雑味等のないクリーンな味わいのビール、『きれいなビール』を造っています」
とのこと。
定番では、地元浜松のみかんを使用した爽やかなFruit Session IPA「ジューシーフルーツ」が人気。ホップの香りと合わせることで、よりみかんらしい香りや味わいを引き出すこと、そして苦味やボディを強くしすぎず、爽やかで何杯でも飲めるように仕上げていると言います。
料理ではなんといっても低温でじっくりスモークしたアメリカ南部の伝統料理、「スモークBBQ」が目玉。豪快なスペアリブやブリスケットをそのままかぶりついてもいいし、パンとサラダがセットになったプレートを頼めば、サンドにしていただくことができます。フレンチフライやオリーブ、チーズなど、Octagon Brewingのビールに合うおつまみ類も提供。
昨年のフレッシュホップフェスト2018では、凍結粉砕のIBUKIを使い、クリーンな香りを存分に引きだしたペールエール「I2KI Fresh Hop Ale(いぶき フレッシュホップエール)」を醸造しました。
昨年の仕込みの様子はFHF2018サイトから。
ブルワリー初の遠野産フレッシュホップ「IBUKI」のペールエール。仕込み密着レポート【Octagon Brewing】
今年はIBUKIを使ったIPAをイメージ
「この機会に浜松の人に国産ホップのビールを知ってもらい、国産ホップがもっと普及してほしいと思っています。また、フレッシュホップフェストでは同じ国産ホップを使って他のさまざまな醸造所がビールを造っているので、『他の醸造所のフレッシュホップビールはどんな味なんだろう?』と、お客様により一層興味を持っていただけると思います。造り手としても、他の醸造所との仕上がりの違いをお客様と一緒に楽しむことができますね」
フレッシュホップフェストに参加するきっかけや、期待することとして、そう応えてくれた千葉さん。同じ原材料を使ってもブルワリーごとに異なる味わいが楽しめるのもこのフレッシュホップフェストの魅力です。
昨年と同じ遠野産IBUKIを使いつつも、今年はIPAにチャレンジしたいと意欲を見せる千葉さん。この暑さが和らぐ頃には、Octagon BrewingらしいIBUKIのIPAが完成していることでしょう。近々ボトルビールの販売もスタートして、8/25(日)には主催する「第2回 浜松クラフトビールフェス」開催と、静岡県西部のビールシーンをけん引する勢いのあるOctagon Brewing.
フレッシュホップビールのリリース詳細が決まればまたお知らせしたいと思います。
醸造所DATA
Octagon Brewing
ブランド名:Octagon Brewing
所在地:静岡県浜松市中区田町315-25
醸造開始日:2018年1月
HP:http://octagonbrewing.com/