「身近なお酒であるビールを、人生と一緒にゆっくり楽しんでもらいたい」
静岡県沼津市、駿河湾沿いに広がる千本松原を有する東海道の景勝地、千本浜公園のほど近く。潮の香りが漂う住宅地の一角にあるのが「柿田川ブリューイング」です。「SLOW BEER SLOW LIFE」をコンセプトとして、時間をかけてゆっくり楽しむビールを目指しています。
イギリスの街角パブで見かけるように、香り豊かなエールをゆっくり楽しんでもらうことをイメージしたビール造りでは、ホップとモルトのバランスを重視。代表でありブリューマスターの片岡哲也氏は、イギリス留学時代に出合ったさまざまなビールと、ビールが日常に溶け込む様子を見て、理想とするビールのありかたを見出しました。
伝統的なビアスタイルを実直に、丁寧に
現在の定番は5種類「クリームラガー」「千本ペールエール」「バイカモIPA」「ラヴァポーター」「マージーサイドESB」。このほかに地元産の桃や梅、レモンなどを使った季節限定のビールが顔を揃えます。
「仕込みで意識していることはすべて。洗浄からしっかり行い、効率良く丁寧に仕込むことで、バランスの良い味わいを引き出します」
そして沼津クラフトのビールの決め手になっているのが、会社名の由来にもなっている柿田川の名水。東洋一の湧水と言われ、1日で約百万トンも水量を誇る柿田川湧水群の水質は、適度なミネラルを含む軟水。日本人になじみやすい、まろやかな口当たりが特徴の湧水です。
この軟水の柔らかさを活かした「クリームラガー」は、まろやかな口当たりと、後味にクリーンな爽快感もある評判の定番ビール。ブルワリーコンセプト通り、何杯でもゆるゆると飲めるビールです。
広島産のフレッシュホップで仕込むペールエール
今年のフレッシュホップフェストが初エントリーになる沼津クラフト。
仕込むビールのイメージについて伺ってみました。
「フレッシュホップはIPAのようにがっつり使いすぎると草っぽさが出るので、やさしい味わいのペールエールを仕込む予定です」
あくまでバランスを大切にする片岡氏のイメージはペールエールだそう。
リリースは10月を予定しています。
清らかな水源と、さまざまな恵みを育む海と山を備える沼津で、地元で長く愛されるビール造りを大切にする沼津クラフト。のどを潤すやさしいフレッシュホップのペールエールに期待しています。
※ブルワリー紹介についてはこちらも
2019 / 7/6 UP
自分の信じるビールで邁進(まいしん)し、地域密着を目指すBREWERY【ブルワリーレポート 柿田川ブリューイング株式会社 沼津クラフト編】
2018 / 6/4 UP
おさえておきたい!新ブルワリー 柿田川ブリューイングの『沼津クラフト』
DATA
柿田川ブリューイング株式会社
ブランド名:沼津クラフト
所在地:静岡県沼津市千本緑町2-8-10
醸造開始日:2018年2月17日
HP:http://numazucraft.com/