新潟県南部、長野県と接する県境にある妙高高原は、日本百名山に選ばれた妙高山を中心として7つの温泉地が集まった妙高温泉郷で知られており、冬はスキー、夏はゴルフ、高原トレッキングや避暑など、四季折々で楽しめる高原リゾートです。
その妙高高原でもう一つ、有名なのが「妙高高原ビール」
1997年に創業し、目の前に雄大な妙高山を臨むリゾートホテル「ホテルアルペンブリック」併設レストランの「妙高高原ビールタトラ館」で醸造するビールです。今回はフレッシュホップフェストへの参加は3回目となる、老舗実力派の妙高高原ビールをご紹介します。
創業から20年以上に渡り、チェコスタイルを守り続ける
妙高高原ビールは、チェコの首都プラハ郊外にある老舗ブルワリー「ウ・フレク」のマスターブルワーであるマチェスカ氏から指導を受けたチェコ式の醸造方法を20年以上、ブレることなく守り続けています。ビールは妙高連峰を流れる豊富な天然水で仕込み、飲み飽きない味わい深さとドリンカビリティの高さが特徴です。
ピルスナー、ヴァイツェン、ダークラガーの3種類を主軸としつつ、季節ごとにさまざまなスタイルのビールも醸造しています。
その品質の高さは数々の審査会で折り紙付き。
昨年2018年1月に開催された「JAPAN BREWERS CUP 2018」のピルスナー部門では、数多の強豪メーカーをおさえて妙高高原ビールが見事1位を獲得しています。
圧巻のメニュー数を誇るバイキングレストラン
90年代に観光地にできたブルワリーの多くがそうであったように、妙高高原ビールにもホテルの敷地内に「タトラ館」というバイキングレストランがあります。このレストランの規模がまた桁外れ!
焼肉、天ぷら、お寿司、ラーメン、揚げ物、中華、カニをはじめとした大人気の魚介類、新潟ならではの郷土料理にチョコレートファウンテンのあるデザートビュッフェまで、とにかく人類の好きなものがすべて詰まったバイキングメニューといっていいでしょう。和洋中の品数100種類以上とバラエティ豊富。確実に食べ過ぎてしまう魅惑のレストランです。
国産ホップを積極的に使い、どんどん挑戦したい
「フレッシュホップフェストには2年前から参加して今回で3回目になります。毎年、国産の新鮮なホップを使う絶好の機会をいただいているため、今後もどんどん挑戦していきたいと考えております」
そう答えてくれたのは、醸造長の嶋田さん。
昨年はIBUKIだけを使ったラガーを仕込みましたが、今年は大きく方向を変えてシンプルなペールエールを計画しているそう。
「IBUKIのみを使ったフレッシュホップラガーは、IBUKIの持つ品のある華やかな香りでドリンカビリティも高めたことで、普段クラフトビールを飲まない方からも大変好評でした。今年は初めて県内産のホップをアロマホップとして使用するので、よりフレッシュホップのもつ青さや華やかさといったキャラクターを出すために、シンプルなペールエールをベースにしたいと考えております。ラガーでは感じ取れない香りや風味を活かすために、あえてペールエールに挑戦いたします」
今年はビタリングホップとしてIBUKIを使い、アロマホップには新潟県十日町産と自家栽培のカスケードを併用し、「国産ホップ100%仕様」のペールエールを目指します。クオリティに定評のある妙高高原ビールの国産ホップ100%ペールエール。目移り必至の料理に合わせて、どんなフレッシュホップペールエールが登場するのでしょうか。リリースは9月の予定、期待値が高い妙高高原ビールです。
醸造所DATA
妙高高原ビールタトラ館
ブランド名:妙高高原ビール
所在地:新潟県妙高市関川2457-2
醸造開始日:1997年11月27日
HP:http://www.alpen-blick.com/blog/tatra/myokokogen-beer.php