今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

201991(日)1130(土)

職人が伝統的な製法でつくるMADE IN TOKYOのフレッシュホップビール。今年はジューシーなIPAを醸造予定

木暮 亮

「東京・天王洲で誇りを持って『東京産』のビールを1997年からつくり続けています。大量生産や流通の拡大と引き換えに多くの企業が失ったもの。それを取り返すべく、自然な原料のみを使い、職人による伝統的な製法で丁寧に手づくりしています。規模を追うためのボトル詰めも極力せず、生産量を限定しながら、本当のMADE IN TOKYOと呼べるクラフトビールを醸造しています」。

ブルワリーについて話をするのは、「T.Y.HARBOR BREWERY」ブルーマスターの阿部和永氏。アメリカンスタイルのビールを中心に、オーセンティックなスタイルや最先端のスタイルを季節ごとに醸造しています。

ブルマスターの阿部和永氏。

Fresh Hop Festへの参加は昨年に引き続き2回目。今年の参加について、「今まで他社の醸造していたフレッシュホップビールにはあまり満足できるものがありませんでした。しかし、昨年使用した与謝野産のカスケードがとても使いやすく、日本産ならではの柑橘よりも白ぶどう的な穏やかな香りがとても良かったので今年も参加を決めました」と話します。

前回は、京都与謝野町産のカスケードを使用したBRUT IPA。アメリカンスタイルを得意とされている同ブルワリーらしいビールで私たちを楽しませてくれました。今年は、「同じく京都与謝野町産のチヌークとカスケードをふんだんに使ってジューシーなIPAを醸造する予定です」(阿部氏)。

醸造は8月中旬を予定しており、飲めるようになるのは9月下旬ごろになるとのこと。IPA好きな皆さん、阿部氏のつくるフレッシュホップビールを楽しみにお待ちください!


◆T.Y.HARBOR BREWERY Data

住所:〒140-0002 東京都品川区東品川2-1-3

電話:03-3471-6972

Homepage:www.tysons.jp

Facebook:https://www.facebook.com/tyharbor/

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは1500種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

日本ビアジャーナリスト協会ホームページにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。