今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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すべては地域農業のために!

ビアジャーナリスト HOP SAIJO

「まさか自分が作るとは思っていなかった!」

こう話してくれたのは、神奈川県横浜市にある古川原農園 園主の古川原琢さん。新規で就農して今年で7年目を迎える同農園では、露地野菜や花を栽培していましたが、2015年にあるブルワリーからホップを作ってほしいと依頼があり、カスケードを栽培することになりました。2017年には、株式会社横浜ビールと横浜産のホップを使って、フレッシュホップビールを造ろうという話になり、実際にビールが造られました。現在は、センテニアルを含む2種類のホップを栽培しています。

古川原農園

古川原さんがホップを育てようと思ったきっかけは、まず「面白そうだな」と感じたことと、美味しいビールが出来ると聞き、それを「飲んでみたいな」と思ったからだそうです。また、地域で造られたビールをその地域の人が飲めるということは、当然(地域の)お客様に喜んでもらえることで、これが町おこし、農業の振興にも役立つと考えました。
加えて、「本格的にホップを作っている人から見れば少し邪道かもしれませんが、横浜でも全国のホップ農家と同様に後継者不足が深刻化しています。そこで、ホップ作りや産地自体に注目が集まれば、地域の農業の発展につながるのではないかと思いました」と話してくれました。

折しもクラフトビールに注目が集まり、街ごとにブルワリーができる中、地元のホップ農家とビール会社という組み合わせに将来への可能性を見いだしたのです。

営業から農業への転身!

古川原さんは、東京大学で土壌物理を専攻、米国私立Bates大学に留学後、環境地水学研究室へ所属し、ガラスカレット*による土壌改良の研究を行いました。その後、大手合繊メーカーに営業職として入社、航空機用先端材料の営業やマーケティングを担当したのち、農家を目指して横浜市内で実習を受け、2013年に横浜市港北区において農業を始めたという異色の経歴の持ち主。

*Cullet(カレット):ガラスびんを破砕して球状の粒にしたもの。コンクリート骨材や舗装材などに再利用される。参照:https://www.weblio.jp/content/Cullet 

今までにホップを栽培した経験はもちろんなく、当初は、涼しいところでしか育たないと思っていたそうですが、「色々調べてみると横浜でも栽培できるかもしれないと思い、やってみたら意外にできた!」と笑顔で話してくれました。

カスケードの毛花

「彼は『意外にできた』と言うけど、本当によく勉強していて、かなり綿密に調べてやっているからできるんだと思うよ!本当の素人がやったらできないかもしれない」と付け加えてくれたのは、今年から古川原さんと協同でホップを育て始めた芹田果樹園の芹田賢治さん。 ぶどう農家の芹田さんは主に神奈川発祥の藤稔(ふじみのり)という品種を中心に、大粒のぶどうを栽培しています。

芹田さんが言う通り、古川原さんはかなりの勉強家で、ホップ栽培に関する文献を調べ上げ、独学で習得。関東でも数件の図書館にしかない絶版になっている蔵書についても把握しており、 「雨が降ったら読みに行こうと思っているけどなかなか雨が降らない」と、はにかみながら答えてくれました。

今後の課題は、ホップ栽培に関する技術を体系的に習得し、ホップの品質向上に努めたいとのこと。町の農業を活性化させたいと願う古川原さんは、「周囲に支えられて農業ができているので自分が地域の農業に対して何ができるのかを常に考え、ホップ栽培を通してさらに農業が盛り上がるよう支えていけば良い事例になるのではないか」と考えているそうです。

また芹田さんは、「本当に農業の後継者が、なんか少ないんだよね。何だろうね、農業って本当に楽しいのに。 なんで農家がいないんだろうね。こんなに創造的な仕事なのに。都市農業を守っていかなくてはならないので、こういう風に楽しくやっているよってことを伝えていけると良いのかな。」と続けて語ってくれました。

常に新しい取り組みについて提案を行う古川原さんと、長年一途に農業に向き合ってきた芹田さん。その二人がお互いを刺激し合い、タッグを組むことで、新しい化学反応が起こりそうな予感がします。

芹田果樹園

フレッシュホップビールで乾杯!

二人の目標は、良いホップを栽培して、そのフレッシュホップで出来たビールで乾杯することです。今年は、8月6日にホップを収穫し、その日のうちに横浜ビールのブルワリーに届けられて、ビールの仕込みに使われるそうです。目標が達成される日まであと少しです。

なお、横浜ビールでは、フレッシュホップのビールだけでなく、ホップを使ったソーセージも提供する予定ということですので、ご期待ください!

ソーセージ盛り合わせ 上がホップソーセージ

【古川原農園】
農園名:Aromaful Vege Farm(アロマフルベジファーム)/ 古川原農園
設 立:2013年4月
園 主:古川原 琢
耕作地:横浜市港北区各所 耕作面積約70a
作 目:露地野菜各種、花
http://aromafulvege.com 

■古川原さんの野菜は以下のお店で購入することができます!
自然食品の店 F&F http://www.shizensyoku-ff.com/

・自由ヶ丘店 毎週水、日 16時頃~
・日吉店 毎週水、日 15時頃~
・玉川高島屋店 毎週金 15時頃~
・横浜ジョイナス店 毎週月 16時頃~
・グランツリー武蔵小杉店 毎週水、日 17時頃~

ビアジャーナリスト

ビールと551の蓬莱と吉本新喜劇好きの関西人
ホップにハマりすぎて、全国各地のホップ畑にホップを摘みに行くほどに!
ついたあだ名が「Hop Saijo」
夢は、チェコでビール風呂に浸かりながら、蛇口から出てくるビールを好きなだけ飲んで、イグサのベッドで昼寝すること。

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