今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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【静岡】「SLOW BEER SLOW LIFE」の沼津クラフトを象徴する、やさしいペールエールを

ライター 山口紗佳

「身近なお酒であるビールを、人生と一緒にゆっくり楽しんでもらいたい」

静岡県沼津市、駿河湾沿いに広がる千本松原を有する東海道の景勝地、千本浜公園のほど近く。潮の香りが漂う住宅地の一角にあるのが「柿田川ブリューイング」です。「SLOW BEER SLOW LIFE」をコンセプトとして、時間をかけてゆっくり楽しむビールを目指しています。

▲元写真スタジオだった建物を改装してブルーパブに

イギリスの街角パブで見かけるように、香り豊かなエールをゆっくり楽しんでもらうことをイメージしたビール造りでは、ホップとモルトのバランスを重視。代表でありブリューマスターの片岡哲也氏は、イギリス留学時代に出合ったさまざまなビールと、ビールが日常に溶け込む様子を見て、理想とするビールのありかたを見出しました。

▲沼津クラフトのメンバーとブリューマスターの片岡哲也氏(左から2番目)

伝統的なビアスタイルを実直に、丁寧に

現在の定番は5種類「クリームラガー」「千本ペールエール」「バイカモIPA」「ラヴァポーター」「マージーサイドESB」。このほかに地元産の桃や梅、レモンなどを使った季節限定のビールが顔を揃えます。

▲ポートランドのケトルワークス社の設備。2階の吹き抜けを利用したモルトミルなどで作業効率を高めている

「仕込みで意識していることはすべて。洗浄からしっかり行い、効率良く丁寧に仕込むことで、バランスの良い味わいを引き出します」

そして沼津クラフトのビールの決め手になっているのが、会社名の由来にもなっている柿田川の名水。東洋一の湧水と言われ、1日で約百万トンも水量を誇る柿田川湧水群の水質は、適度なミネラルを含む軟水。日本人になじみやすい、まろやかな口当たりが特徴の湧水です。

▲湧水が流れ出る「柿田川公園」の井戸。井戸の底の砂に太陽の光が反射して幻想的なブルーを作り出す

この軟水の柔らかさを活かした「クリームラガー」は、まろやかな口当たりと、後味にクリーンな爽快感もある評判の定番ビール。ブルワリーコンセプト通り、何杯でもゆるゆると飲めるビールです。

広島産のフレッシュホップで仕込むペールエール

今年のフレッシュホップフェストが初エントリーになる沼津クラフト。
仕込むビールのイメージについて伺ってみました。

「フレッシュホップはIPAのようにがっつり使いすぎると草っぽさが出るので、やさしい味わいのペールエールを仕込む予定です」

あくまでバランスを大切にする片岡氏のイメージはペールエールだそう。

▲ホップは広島尾道産センテニアル

リリースは10月を予定しています。
清らかな水源と、さまざまな恵みを育む海と山を備える沼津で、地元で長く愛されるビール造りを大切にする沼津クラフト。のどを潤すやさしいフレッシュホップのペールエールに期待しています。

※ブルワリー紹介についてはこちらも
2019 / 7/6  UP
自分の信じるビールで邁進(まいしん)し、地域密着を目指すBREWERY【ブルワリーレポート 柿田川ブリューイング株式会社 沼津クラフト編】

2018 / 6/4 UP
おさえておきたい!新ブルワリー 柿田川ブリューイングの『沼津クラフト』

DATA

柿田川ブリューイング株式会社
ブランド名:沼津クラフト
所在地:静岡県沼津市千本緑町2-8-10
醸造開始日:2018年2月17日
HP:http://numazucraft.com/

ライター

1982年愛知県出身、大分県在住。中央大学法学部卒業。
名古屋で結婚情報誌制作に携わった後、東京の編集プロダクションで企業広報、教育文化、グルメ、健康美容、アニメなど多媒体の編集制作を経て静岡で10年間フリーライターとして活動。現在は大分から九州のビール事情をお伝えします。

【制作実績】
フリーペーパー『静岡クラフトビアマップ県Ver.』、書籍『世界が憧れる日本酒78』(CCCメディアハウス)、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、グルメ情報サイト『メシ通』(リクルート)
【メディア出演】
静岡朝日テレビ「とびっきり!しずおか」
静岡FMラジオ局k-mix「おひるま協同組合」
UTYテレビ山梨「UTYスペシャル ビールは山梨から始まった!?」
静岡新聞「県内地ビール 地図で配信」「こちら女性編集室(こち女)」

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