今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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PECCARY BEERが目指すビールの世界

ビアジャーナリスト/ビアジャッジ Phantom Zebra

2018年に醸造開始したブルワリー、PECCARY BEER(ペッカリー・ビール)。
山深い長野県伊那市高遠の地で、農業と共にある自然豊かなブルワリーです。

代表の林氏は、循環の意味のある8と八十八夜から取った屋号「organic farm88」という農業法人を2011年に起業し、有機・バイオダイナミック農法での野菜、穀物の栽培開始。ホップや二条麦は、ブルワリーを立ち上げた2018年より栽培開始し、昨年から自社製造ビールに使用しています。

ブランド名の『PECCARY』とは中米に住む野生のブタで「森に道を作るもの」という意味があり、種まきからのビール造りをモットーに、ビールで新たな道を切り拓くという思いが込められています。

今年で3年目を迎えたホップ栽培

organic farm88は2018年からホップ栽培を行っていますが、フレッシュホップフェストへの参加は昨年から。今年もカスケード、チヌーク、センテニアル、コロンバス、等のホップを栽培し、定番ビール「JEFF PALE ALE」への使用を予定しています。

昨年のビールは発売後すぐに完売したほどの人気商品。今年も、ホップが持つ穏やかな柑橘味を生かしたビールを予定されているそう。発売が楽しみですね。

また、新型コロナウイルスの状況によりますが、収穫体験などのイベントも検討されているとのこと。
こちらは期待しつつ続報を待ちたいと思います。

ホップ収穫の様子(2018年8月撮影)

収穫したカスケードホップ(2018年8月撮影)

農業からビール、そして食で繋げる世界へ

自社で育てた麦の収穫の様子(2018年7月撮影)

伊那谷ガストロノミーで、食の街へ

現在、林氏が目指す一つの形。

元々農業を起源とするブルワリー。その強みを生かし、自分たちで育てた農産物を原料に使用した地産地消や、麦芽粕を再利用したりといったサステナビリティにも取り組んでいます。そして、その先には日本初のバイオダイナミックビール(循環型農業による完全自給でできたビール)の安定供給を目指しています。

さらに新たな取り組みとして、地元レストランの美味しい料理とビールをセットにした販売もスタート。

https://peccarybeer.stores.jp/

伊那谷のフレッシュホップを使ったビールに、伊那谷の美味しい料理やジビエとのペアリングなら相性も抜群ではないでしょうか。

農業からビールに挑戦し、今後は飲食の分野も視野に入れて活動されている林氏。
その活動の未来に目が離せません。

今後も、ホップ圃場の様子と共に新たな活動についてもお伝えしたいと思います。

DATA

PECCARY BEER(ペッカリー・ビール)
住所:〒396-0301 長野県伊那市高遠町藤沢
ウェブサイト
オンラインショップ
Facebook

organic farm88
ウェブサイト
Facebook

栽培品種:カスケード、チヌーク、センテニアル、コロンバス、他
栽培面積:非公開
購入方法:外販なし

★写真は全てPECCARY BEER様よりご提供いただきました。

ビアジャーナリスト/ビアジャッジ

福岡県生まれ、饂飩県育ち、東京で麦酒覚醒
30年饂飩を打ち続けてきた元サラリーマン
現在、出張料理人 Phantom Zebra として活動中
ビール × 食 × 人、による楽しさを追及
ビアジャッジを取得し、日々ビールを勉強中
イベリア半島、映画、ラーメン、スパイス、行脚
城、滝、高層ビル、ドライブ、動物、虫、等々
大好きなことが一杯で体が三つ欲しいです
特技、麦芽カス饂飩、麻婆豆腐、カレー、神出汁
好きな言葉『なんとかなるしなんとかする』
新たなビールの世界、一緒に創り出しましょう!

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