「四万温泉エールファクトリー」は、群馬県吾妻郡中之条町にある温泉場「四万温泉(しまおんせん)」で2011年6月28日より醸造を開始したブルワリー。可能な限り群馬県内産の素材を使い、四万温泉を訪れる人に土地の魅力を伝えたいと考えています。
「四万温泉という地の味を味わってもらいたい」と始めたビール造り
「四万温泉エールファクトリー」の母体は、四万温泉にある1931年創業の酒販店「わしの屋酒店」。観光地、特に温泉を訪れる人々は「四万温泉の地酒」を希望しますが、四万温泉で造っている地酒は長年存在しませんでした。
日本酒を造るのは難しくとも、土地の利点を生かしたビールなら可能ではないか。そう、四万わしの屋酒店店主、山田博史さんは思いたちます。そこで2011年に醸造免許取得のために株式会社小春日和として法人化、同年6月28日に発泡酒製造免許を取得しました。
現在は3種類の定番ビールのほか、群馬産の柚子や青梅、山椒、りんごなどを使った季節限定品、自社栽培のフレッシュホップビールやSMaSH(Single Malt and Single Hop)など、山田さんは日々ビール造りへの探求を深めています。
「四万(よんまん)の病を癒やす」評判が温泉地の名称に
四万温泉は榛名山の北側に位置する静かな温泉地で、関越自動車道渋川・伊香保ICから車で約40分。昔から「四万(よんまん)の病を癒やす」霊泉との伝説が生まれるほど効能が評判で、国民保養温泉地「第一号」に指定されました。
個性を大切にしたビール造りは譲れない
「地のものを使ったビールであることを貫きたい」「大手ビールメーカーが提供するビールとは、一線を画するものを提供したい」と山田さん。地元の素材を使わないで造るビールは、「ホップの苦味や香り、濃厚なモルトの特徴など、個性を大切にしたい」と話します。
四万温泉エール摩耶姫
「四万温泉エールファクトリー」の最初の1杯として完成した、イングリッシュスタイルペールエール。ハラタウ系ホップのハーバルでフローラルなホップの香りと、タフィを思わせる麦芽の甘い香りとマイルドなコクが感じられます。炭酸は弱めで、全体的にすっきりクリアな味わい。アルコール度数4.5%
四万温泉エールおう穴
四万温泉エール摩耶姫に次いで完成したアンバーエールです。ほのかなカスケードホップの香りホップの複雑な風味と、わずかに加えたブラックモルト由来のロースト香が特徴。アルコール度数4.5%
四万温泉エール月見橋
やや赤みがかった濃褐色のポーター。ローストモルトの風味とその裏に隠れたプラムのような果実香に加え、口に含むとほのかな酸味を感じます。アルコール度数4.5%
住所 | 〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町大字四万4366-1 google map |
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電話番号 | 0279-64-2608 |
Webサイト | https://jibier.com/ |