Fresh Hop Fest. 2018

ひろげよう!ホップの輪

今年収穫した国産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

  • 9.1(Sat.)
  • 10.28(Sun.)
  • また今秋乾杯しましょう!

3年目を迎え新たなステージへ。うちゅうブルーイングの挑戦

木暮 亮

7月に入り、収穫がはじまった圃場もでてきた。2018年3月に醸造免許が交付された「うちゅうブルーイング」も自家栽培のホップが収穫間近になっている。

オーガニック栽培の確立を目指して

以前より八ヶ岳の地でオーガニック農家「宇宙農民」として活動していた楠瀬正紘氏と鈴木ルミコ氏が、ホップの自家栽培を開始したのは3年前の2016年から。きっかけはアメリカ西海岸でのまちづくり・コミュニティ・オーガニック市場の視察だ。「たまたま訪れたブリューパブで、人々が楽しそうに飲む風景とビールのアロマに衝撃を受けました」(楠瀬氏)。

その魅力に惹かれた2人は帰国後、ホップの苗をアメリカから取り寄せ、無農薬での栽培を始めた。手探りながら当初予定していた量を収穫することに成功。昨年はカスケード、チヌーク、センテニアル、コロンバスを中心に4種類のホップを栽培、そのほかに十数種類の苗を保管している。収穫したホップでつくられたビールは、SNSを通じて瞬く間に完売した(※1)。

※1 2017年までは委託醸造での生産。

委託醸造したビールはSNSでも注目され、すぐに完売となった。【画像提供:うちゅうブルーイング】

「ホップは3年目から本格的に収穫ができる」という言葉があるように昨年までは試験的なところもあったが、「全体の6割程度、乾燥ホップでは約30~40kg収穫できました」と2人は話し、一定の成果に手応えを感じている。

オーガニック栽培したホップ【画像提供:うちゅうブルーイング】

委託契約により規模を拡大

今年に入り、新たな動きもみせている。「以前より、交流があった近隣のオーガニック農家、株式会社ファーマンさんと委託契約をしました」(楠瀬氏)。これにより12a(1200平方メートルの圃場での栽培を開始予定)規模が大きくなったため、350株を新規購入した。

本年度も昨年と同様に4品種を中心に栽培している。

株式会社ファーマンのホップ圃場の様子。【画像提供:うちゅうブルーイング】

気になる発育状況だが、醸造開始の時期も重なり、春先は納得のいく対応が難しかったが「基本的に順調に育っています」と楠瀬氏。

新圃場の本格的な収穫はこれからだが、オーガニック栽培農家の協力は大きく、来年以降の展開も楽しみである。

2018年6月21日時にの発育状況。【画像提供:うちゅうブルーイング】

平成30年8月11日(土)にホップ収穫イベント開催

順調に育っているホップはまもなく収穫を迎える。

「うちゅうブルーイング」では、今年も収穫イベント「ホップ・ステップ・キャンプ」を8月11日(土)に開催。ホップ収穫のほかにも醸造所見学やキャンプ、自由時間には周辺の温泉施設で汗を流すことも可能だ。

【ホップ・ステップ・キャンプ】

ホップ摘み取り&醸造所見学 1名1,000円(高校生以下無料)

テント泊 ひと張り1,000円

宇宙ビールとフードはキャッシュオン。当日提供できるビールやフードのご紹介は後日! ビール以外のお酒の持ち込みOK。

●スケジュール(予定)

8月11日(土)

11:00 高根クラインガルテン駐車場集合。その後、ホップ畑で収穫作業。うちゅうブルーイングにてホップの摘み取り。

12:30 一旦解散(昼食は各自でとる形式となります)。テント張ったり、温泉に行ったり自由にお過ごしください。

17:00 うちゅうブルーイング集合。醸造所見学。

18:00 宴スタート。

8月12日(日)

8:00〜10:00 朝食。キッチンはご自由にお使いください。

ホップ摘み取り体験&醸造所見学、テント泊のお申し込みは以下のリンクからお願いいたします!

体験&見学:https://uchubrew.shop-pro.jp/?pid=132525808

テント泊:https://uchubrew.shop-pro.jp/?pid=132525853

*ログハウスが2棟あり(布団は5組)。多勢でご参加される方でログハウス宿泊ご希望の方はうちゅうブルーイングへメッセージをお願いします。

●持ち物

ホップの摘み取り体験:長袖の服もしくは腕カバー・軍手・帽子・タオル

醸造所見学:室内ばき用のスリッパ

キャンプ用の椅子をお持ちの方は食事の時にご持参ください。

*お子さま連れでのご参加もOKですが、クラフトビール のイベントであることをご理解いただき、あまり遅くまでお子さまを同席させないようにお願いいたします。また未成年者の飲酒は絶対におやめください。

避暑地としても人気の八ヶ岳。週末の開催なので、翌日の日曜日は八ヶ岳観光をするのもいいだろう。

収穫されたホップは、9月開催の「Fresh Hop Fest. 2018 ひろげよう!ホップの輪」でお披露目される予定だ。まだ、具体的なレシピはこれからというが、「うちらしくIPA系になると思います」と楠瀬氏もフレッシュホップを使ったビールづくりを楽しみにしている。ホップに魅了されたブルワリーがつくるビールを口にできる日を楽しみに待つことにしよう。

木暮 亮

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは1500種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

日本ビアジャーナリスト協会ホームページにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

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