今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

201991(日)1130(土)

3L飲めるビールを目指す田沢湖ビール。今年のFresh Hop Festは得意のドイツスタイルで登場予定!

木暮 亮

秋田県第1号の地ビールメーカーとして1997年に創業した「田沢湖ビール」。海外のコンペティションでも数多くの受賞歴をもつ東北を代表するブルワリーです。ドイツスタイルのビールを中心に「3L飲めてしまう美味しいビール」を丁寧につくっています。

昨年10月には、工場長が長年務めた小松勝久氏(現 支配人)から佐々木純一氏に交代。次世代へ伝統が引継がれました。

新工場長となった佐々木氏にビールの特徴を聞いてみると「ホップのやさしい香りと酵母の出す繊細な香りを生かしたビールです」と答えます。実は、田沢湖ビールの定番ビールはすべてシングルホップでつくっています。しかも使うのはザーツホップのみというこだわりよう。これは他のブルワリーにはみられない特徴です。

そんな彼らが昨年に引き続きFresh Hop Fest(以下、FHF)に参加。FHFにどのような可能性を感じているのでしょうか。

「新鮮なホップを使ったビールづくりにチャレンジしてみたかったからです」と新たな可能性に挑戦する気持ちが参加を決断させました。

初参加の前回は、凍結粉砕したIBUKIでピルスナーを醸造。今年は、自社の近隣で栽培しているところから調達するか昨年同様にするか検討しているといいます。気になるビールは、田沢湖ビールらしくドイツスタイルの定番である「ピルスナーまたはへレスを計画しています」とのこと。ザーツホップ以外でつくられた彼らのビール。ファンであれば興味深いものではないでしょうか。

醸造は9月末を予定しているとのことなので、飲めるようになるのは11月に入ってからになると思います。こちらも2ヶ月に渡って開催されるFHFを締めくくるビールの1つになりそうです。

また1つ楽しみなビールが登場しました。


◆田沢湖ビール Data

住所:〒014-1192 秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430

TEL:0187-44-3988

FAX:0187-44-3983

E-mail:beer@warabi.or.jp

Homepage:https://www.warabi.or.jp/beer/index.php

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『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは1500種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

日本ビアジャーナリスト協会ホームページにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。