勾玉をモチーフにしたロゴグラス。
この印象的なロゴを冠するのは、瀬戸内海に面した香川県丸亀市の「ミロクビール」。
JR丸亀駅から徒歩10分、港にもほど近いミロクビールは、2017年に誕生した丸亀市初のマイクロブルワリーです。このブルワリー名には2つの意味が込められています。
一つは、弥勒の世に現れ、生きる者すべてを救うとされる救世主「弥勒菩薩」。弥勒菩薩にあやかって、ビールで万人を救う、万人に受け入れられるビールを目指すという意思表示。もう一つは、マイクロブルワリー(Micro Brewry)の「Microミクロ」の文字を入れ替えて「ミロク」とし、「小規模」と「魅力」を兼ね備えた意味を込めています。
伝統と革新、両方を引き立てるビールを丸亀で
ミロクビールの定番は次の3種類。
香川県観音寺産の有機レモンを使用した爽やかなセゾン「レモンレター」、欧州産原料のみで醸したアメリカンIPL「阿字観~アジカン~」、イングリッシュホップとモルトを穏やかに感じるイングリッシュペールエール「ブリテッシュエール」。他にも旬の果物を使った季節のビールが登場します。
ビールの名前には、クラフトビールになじみの薄い香川で、地元の人や観光で訪れた人に「おっ」と思わせる工夫も。
「仕込みで意識しているのは、いかに清らかで澄んだ麦汁をつくるか。特にろ過工程は大事にしています」
ビールの全体像を決める麦汁に神経を注ぎ、目指す味わいを表現できるビール造り目指すのは、ミロクブルワリーの代表でありブルワーの岩城知明氏。
ヨーロッパのトラディショナルなスタイルを踏襲しつつ、ビールの魅力である「自由」を感じられるフリースタイルの2本柱で展開。ミロクブルワリーではビールの昔と今、伝統と革新の両方を引き立てたビールを目指しています。
「原材料あってのビール」に共感したフレッシュホップフェスト
「ビールの根本である原材料にスポットを当てていることに共感しました」
エントリーした理由について、そう話してくれた岩城氏。
10月中旬に、カスケードをドライホップしたイングリッシュ酵母のペールエールをリリース予定です。
ブルーパブでは、地元の農家から仕入れた無農薬野菜を使ったオーガニックサラダやスムージーなど、健康志向なメニューもずらり。もちろん、定番の「フィッシュ&チップス」などビールに合う料理も揃え、料理のレベルの高さにも定評があります。
広くて明るい店内はインテリアにも工夫をこらし、オシャレなカフェとして女性でも利用しやすい店づくりを意識。ブルーパブを通して老若男女に地元の魅力を発信していきたいと考えています。香川のビール文化に、新たな息吹をもたらしそうな丸亀のミロクブルワリーです。
DATA
ミロクブルワリー
ブランド名:ミロクビール
所在地:香川県丸亀市北平山町2-5-15
醸造開始日:2017年12月21日
HP:https://www.miroc-beer.com/