今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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大人も子どもも、みどりに親しむ市民参加型のまちづくり【はりまホッププロジェクト】

ビアジャーナリスト/ライター コウゴアヤコ

兵庫県播磨でもホップの栽培「はりまホッププロジェクト」が始まりました。
プロジェクトを行うのは播磨地域のみどりに関わる活動をしている「はりまグリーンラボ(Harima-Green-Lab)」。

このプロジェクトは市民の手でホップを育て、みどりとふれあい、収穫したホップでオリジナルのビールを作ってみんなで乾杯しようというもの。

このプロジェクトを通じ、市民の緑に対する関心事が広がること、さらに、仲間を増やして市民同士で支えあえるコミュニティができることを目指ています。

拡大していく「ホップを軸にした市民参加型のまちづくり」

このプロジェクトで中心的な役割を果たしているのが、はりまグリーンラボの平櫛 武(ひらくし たけし)さん。
播磨でのホップ作りのきっかけは、大阪うめきたでの地域づくりのひとつ「ウメキタホッププロジェクト」に参加したことでした。

「昨年、トライアルでホップを育て、大阪でビールを造り、みんなで乾杯しました。自らホップを育て、乾杯したビール。とても美味しかったです! その感動を皆様にも共有し、楽しみ、ぜひ皆様にも味わって頂きたいです」と平櫛さん

2017年以前からウメキタホッププロジェクト代表の山田摩利子さんと共に、大阪ウメキタでの地域づくりに参加し、2018年には姫路や播磨でもホップ栽培にチャレンジしました。
2019年の今年、4名のメンバーで現在のはりまグリーンラボの事務局が設立されました。

里山サバイバルクラブと協力し、里山の土をつかったプランターづくり。親がホップを育て、子供たちが枝豆を育てます。各家庭で、緑と対話して、親子で対話して、楽しく収穫できますように。講師はウメキタホッププロジェクトの山田さん

都市では、みどりと親しむ環境が少なくなってきています。
子どもたちがみどりに親しむためにも、親である大人も楽しむ機会が必要です。

はりまホッププロジェクトでは、ホップの栽培は播磨の2カ所の里山農家だけでなく、企業や飲食店、一般家庭など複数の方により行われています。
これまでに159株、30名以上の市民がポップ栽培に参加しています。

里山農家さんでもホップを栽培。早くもみんなで『乾杯』するときの話で盛り上がりました

収穫したホップは明石ブルワリー株式会社さんに持ち込んでビール醸造に使用する予定で、現在クラウドファンディングで資金を集めています。

ホップ栽培は、ただビールを飲んで乾杯することがゴールではありません。
ホップを通して仲間をつくり、その仲間たちと色々なアクティビティを通して地域への愛着を持つ市民をさらに増やしていくことで、地域を元気にすることです。
このような『ホップを軸にした市民参加型のまちづくり』は、各地に広まっているようです。

屋上緑化にも活用しようと「コワーキングスペース Shares」さんの屋上にもホップを植えました

まだ始まったばかりの、はりまホッププロジェクト。
これからも応援していきます。

はりまグリーンラボ 事務局キタイ設計株式会社SPOONヤヨイ建設株式会社
 社会貢献にて事務局を運営

【ホップの種類】
カイコガネ、カスケード、コロンバス、ナゲット

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☆写真はすべて、はりまホッププロジェクト様からご提供いただきました

ビアジャーナリスト/ライター

1978年東京生まれ。杏林大学保健学部卒業。看護師を経て、旅するビアジャーナリストに転身。旅とビールを組み合わせた「旅ール(タビール)」をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ドイツビールに惚れこみ1年半ドイツで生活したことも。海外生活情報誌「ドイツニュースダイジェスト」や、雑誌「ビール王国」(ワイン王国)、雑誌「an・an」(マガジンハウス)、「クラフトビールの図鑑」(マイナビ)などさまざまなメディアで活躍中。

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