今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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伝統的なスタイルにこだわる石川酒造は、フレッシュさを前面に感じられるビールを思案中!

木暮 亮

1887年にビールをつくり始めた「石川酒造」。「現存しているブルワリーで、大手ビールメーカー以外で明治時代からビールをつくっていたところなんてあるの?」と思われた方。これは事実です。東京都福生市にある石川酒造は、1887年から3年間ビールづくりに携わっていましたが、当時の輸送技術をはじめとする様々な課題から撤退した歴史があります。それから111年が経過した1998年、ビール事業(ブランド名:多摩の恵)を再開しました。今回は、こちらをご紹介します。

明治時代の資料。奥の瓶は実際に使われていたもの。

多摩の恵をスタートさせて今年で21年。「伝統的なビールスタイルを忠実に極めて醸造しています」とビール醸造部醸造長の清水秀晃氏。近年は、そのノウハウを生かしオリジナルのスタイルビールも醸造しています。

「この地の天然水だけを使いビール醸造をしている唯一のブルワリーである私たちだけが東京のクラフトビールを語りうると信じています。永年かけて蓄積してきた技術のすべてを注ぎ込んで品質の高いビールを醸造しています」と、原料、ビールスタイル、味にこだわり、品質には絶対に妥協せず、常に丁寧に「綺麗なビール」をつくっています。

ビール醸造部醸造長の清水秀晃氏。

伝統を大事にする彼らはFresh Hop Festでは何を目指しているのでしょうか?

「フレッシュホップの新鮮さを通して、もっと素晴らしいクラフトビールらしさの確立を目指しています」(清水氏)。

昨年は、濃厚な麦芽感と新鮮なホップの融合を目指したゴールデンエールを醸造。今年は、「フレッシュさを前面に出すため、淡麗で華やかなスタイルのビールも検討しています」。

醸造予定日は9月上旬とのことで、飲めるようになるのは10月ごろになるようです。楽しみに待つことにしましょう。


◆石川酒造 Data

住所:〒197-8623 東京都福生市熊川1番地

電話:042-553-0100

FAX:042-553-2017

Homepage:http://tamajiman.co.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/tamajiman/

Twitter:https://twitter.com/tamaji_man

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは1500種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

日本ビアジャーナリスト協会ホームページにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

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