今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

Fresh Hop Fest 2020 オンライン会場はこちら

ポートランドとシカゴからやってきた男たちが日本のフレッシュホップを使ったビールに挑戦 

木暮 亮

平成から令和に元号が変わる直前、和歌山県に新たなブルワリー「Nomcraft Brewing」が誕生しました。人口約26,000人の町に、ポートランド出身のBen Emrich氏、シカゴ出身のAdam Baran氏、そして愛知出身でPRマネージャーも務める金子巧氏の3人の男たちによって立ち上げられました。彼らは何を思いFresh Hop Fest(以下、FHF)への参加を決めたのでしょうか。

FHFへの思いをお伝えする前に、Nomcraft Brewingについて紹介します。

「地元の食材を使ったビールを楽しみ、地域の楽しいコミュニティスペースをつくること」と、ブルワリーコンセプトを教えてくれたのはマスターブリュワーのBen氏。彼が有田川町の魅力に惹かれたことがこの地に醸造所をかまえるきっかけとなりました。

★Nomcraft Brewingについてはこちらもご覧ください!

3人の男たちがつくり出すコミュニティブルワリーがまもなく醸造開始【ブルワリーレポート Nomcraft Brewing編】

ポートランドとシカゴ出身の2人らしくビールは、IPAやケトルサワーといった楽しくてホッピーなアメリカンスタイルを特徴としています。飲んだ時にリラックスできて、楽しい気分になれるビールをつくることを心がけています。

そして、気になるFHFに参加するきっかけについてBen氏は次のように話します。

「私たちの母国であるアメリカでは、新鮮なホップフェスティバルを心から楽しんでいます。日本でも豊かな農業の歴史を祝うため、できるだけ多くの日本の食材や原料を使いたいと思ったからです」。

Ben氏の故郷であるオレゴン州ポートランドや車で約1時間のところにあるフッドリバーという田舎町でもFresh Hop Festが行われています。クラフトビールが盛んなオレゴン州での祭典を知っている彼だからこそ共感するものがあるのだと思います。

初参加となるフレッシュホップビールについては、「多分IPAになると思います」とのこと。使用するホップについては、冷凍粉砕ホップしたIBUKIや他の地域で栽培されたホップを検討しています。醸造は8月中旬に行い、9月販売する予定です。

和歌山の新鋭ブルワーたちがつくるフレッシュホップビール。完成する来月までどんなビールなのか想像をしながら楽しみに待つことにしましょう!


◆NOMCRAFT Brewing Data

住所:〒643-0000 和歌山県有田郡有田川町546-1

Homepage:https://nomcraft.beer/

Facebook:https://www.facebook.com/Nomcraft/

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは1500種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

日本ビアジャーナリスト協会ホームページにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

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