「籠屋ブルワリー」は、「The Japanese Beer~和食に合わせる日本のビール~」をコンセプトに、2017年、東京狛江市に誕生したブルワリーです。1902年(明治35年)に創業した老舗の酒販店「籠屋 秋元商店」が設立しました。併設のレストラン「籠屋たすく」では、籠屋ブルワリーのビールや日本酒などと相性のよい発酵料理を提供しています。
籠屋ブルワリーが、同じ狛江市内にある「小川農園」でホップの栽培を始めたのは、設立年の2017年。4年目となる今年は、小川農園で収穫した「カスケード」「チヌーク」「マグナム×カスケード」を使った3種類のフレッシュホップビールを造りました。
醸造責任者の江上裕士さんによると、今年のフレッシュビールのコンセプトは「ホップ品種の違いをうまく引き出すこと」。今年初めて、収穫したホップに含まれるα酸を事前に分析、ホップの投入量を計算に基づいて決めることで、それぞれのビールをイメージ通りの仕上がりに近づけられたそうです。
第1弾:狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園カスケード〜
カスケードを使用したフレッシュホップエールで、上品な柑橘系の香り、穏やかな苦味が特徴。フレッシュホップのみずみずしさや香りがより豊かに感じられます。アルコール度数5.5%。
第2弾:狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園チヌーク〜
フレッシュな状態のチヌークを使用したIPA。カスケードに比べて、柑橘系の香りが際立っています。アルコール度数5%。
第3弾:狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園マグナム×カスケード〜
第1弾に使ったカスケードに加え、苦味づけに使われるホップの代表格であるマグナムで、しっかり苦味の下支えを加えたIPA。アルコール度数5%。
大好評で瞬時に売り切れたフレッシュホップビール、11月に復活予定
第1〜3弾のフレッシュホップビールはそれぞれ250ℓ醸造し、ブルワリー併設の籠屋たすくと、小田急線経堂駅前にある期間限定ビア&コーヒースタンド「K.BASE BREWERS」の2店舗にて提供しました。
「ありがたいことに大変好評で、いずれも2週間程度の早い段階でなくなってしまい、品切れの期間も長く続いてしまいました…。飲んだお客様には、どのビールにもフレッシュな感覚を感じていただいていたようです」(江上さん)
現在は残念ながら品切れ状態とのことですが、11月に入ってから籠屋たすくで前述の2店舗で再度狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園カスケード〜を提供予定とのこと。
ビールは春夏秋冬、一年中美味しくいただけるお酒ですが、今年収穫したてのホップを使ったフレッシュビールが飲めるのは一生に一度だけ! “3密”にならぬよう気をくばりつつ、一人でも多くの人と乾杯しながら「2020年のお楽しみ」を分かち合いたいですね。
*本記事の掲載写真(記名以外)は、小川農園/籠屋ブルワリー提供