九州竹田市産ホップ研究会は、大分県竹田市内にある3か所の圃場でホップを栽培している生産団体です。パートナーシップ協定を締結したキリンビールから苗の提供を受けて、2017年から「IBUKI」の栽培を行っています。
九州竹田市産ホップ研究会とは
九州竹田市産ホップ研究会は、大分県竹田市内にある3か所の圃場でホップを栽培している生産団体です。パートナーシップ協定を締結したキリンビールから苗の提供を受けて、2017年から「IBUKI」の栽培を行っています。
九州竹田市産ホップ研究会のある大分県竹田市
竹田市は大分県南西部にあり、九州のほぼ中央に位置します。
西側は熊本県、南側は宮崎県、北側は九重町や由布市に接しており、標高250mの盆地から標高700mの準高冷地に属することから、阿蘇外輪山の台地から久住山麓に到る高原地帯には大規模な農地が広がり、露地野菜が広く栽培されています。
ホップの栽培地に選ばれたのは、標高500~800m前後にある久住町、直入町、荻町の市内3カ所の圃場。久住圃場を管理する「くじゅう花公園」の運営会社と地元農家が中心となって、東北に近い気象条件を活かしてホップ栽培をしています。
九州竹田市産ホップ研究会の思い
竹田市がホップ栽培をはじめたのは、豊かな自然景観と調和のとれた農業や観光を目指すこと、そして竹田市産ホップを使ったビールを通じて竹田市の魅力を発信するためです。ビールを多くの人に飲んでもらうことで、その背景にある竹田市の自然環境や農業、さらには「こころ豊かな田舎くらし」を伝えることを目的としています。
ビールの醸造を委託しているのは、友好都市である宮崎県延岡市のクラフトビール醸造所「宮崎ひでじビール」。2020年は竹田市産ホップを100%使用したフレッシュホップビール「竹田産ホップIBUKI GOLDEN ALE」を醸造し、道の駅や観光施設、地元酒販店、農村商社の通販サイトなど通じて販売されました。
九州竹田市産ホップ研究会が栽培するホップの品種
九州竹田市産ホップ研究会が栽培するホップは、深く華やかな香りを特長にもつ「IBUKI」です。キリンビールから苗の提供を受け、岩手県遠野市の遠野ホップ農業協同組合の技術支援を受けながら、540平方メートルの圃場3か所、合計1620平方メートルの圃場で2017年に栽培を開始。根腐れや病害虫などのトラブルは土壌改良や植え替えを行い、年々順調に収穫量を上げています。
2021年の栽培は、例年に比べて梅雨明けが早く、病害虫被害も少なかったことから生育状況は好調。6月にイノシシによる掘り起こし被害を受けながらも、即座に電気柵を設置したことで被害は最小限に留まり、8月3日(火)に全圃場同時に実施された収穫では、久住圃場30kg、直入圃場14kg、荻圃場14kgの合計58㎏と、過去最高の収量を記録しました。
2021年度から新たな取り組みとして、根腐れを引き起こす原因と思われる排水状況を調べるために、例年生育状況に差がある株周辺に土壌水分量・地温計を設置。土壌内の環境モニタリングを行うことで、採取データを栽培検証に活用して収量の安定化を目指しています。
住所 | 大分県竹田市久住町、直入町、荻町 google map |
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電話番号 | 0974-63-4805 |