TOP
【ホップ概論 第1回】ホップって何?

【ホップ概論 第1回】ホップって何?

いよいよ今年が第1回の開催となる「FRESH HOP FEST」。収穫したての国産ホップを使ったビールを楽しもうというお祭りですが、みなさんはホップがどんな植物かご存知でしょうか?

ホップはビールになくてはならない原料。ここでは、FRESH HOP FESTをより楽しむために、ホップとビールの関係について紹介していきたいと思います。

ビール以外に使われることのない植物

さて、ホップとはどんな植物なのでしょうか。一般的に「ホップ」と呼ばれていますが、和名は「セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)」。アサ科カラハナソウ属のつる植物で、成長しても自らを支えることができないため、他の植物などを支えにして上に伸びていきます。成長が早く、1年で8メートルほどの高さにまで伸びます。

ホップ畑の様子。ホップのつるが巻き付いて、きれいに上に伸びている

ホップ畑の様子。ホップのつるが巻き付いて、きれいに上に伸びている

また、ホップは多年生植物。30年近く栽培されるものもあると言われます。雌雄異株で株によって雌雄が異なり、ビールに使われるのは雌株のほう。「ビールに使われるのは」といっても、ホップはビール以外にほとんど使用用途がありません。ビールのために生まれてきた植物といってもいいくらいです。

雌株には毬花(「まりはな」とも「きゅうか」とも言います)という花のような実のような部分があります。これは雌株にしかありません。雄株が近くにあって雌株が受粉してしまうと、香りなどに影響が出てしまうので、雌株だけを栽培するようにしています。

その毬花がこちら。

ホップの毬花

ホップの毬花

毬花を割ってみると、こんな感じです。

毬花の付け根の部分に多く黄色い粒(ルプリン)が付いている

毬花の付け根の部分に多く黄色い粒(ルプリン)が付いている

中に小さくて黄色い粒が見えますね。これがルプリンといって、この中にビールの苦味のもととなるフムロンという物質などが入っています。

私はこの毬花を天ぷらにして食べてみたことがあります…が、IPAの比ではない強烈な苦味を感じました。その後は何を食べても味がよくわからない、という状態に。たった一粒の毬花がこんなに苦いとは…。

では、なぜこんなに苦いホップをビールに使うようになったのか、についてはまた次回。

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビアライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: http://www.hiroyukitomie.me/
Website: 地域とビール

ホップ概論の記事