今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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紐下げ~毛花が咲き始めた与謝野。(京都与謝野ホップ生産者組合)

ビアジャーナリスト 能 秀和

前略、YOSANOホップレンジャーの皆様

5月の上旬までに京都与謝野ホップの圃場には蔓性の作物用の紐を下げる、“紐下げ”が行われました。
紐下げは高所作業車に乗って支柱間をつないである鉄線上(畝より4.5m)と鉄線下(畝より0.4m)に結びつけます。高所作業なので、安全具は必須、風で揺れるとかなり危険な作業になるため慎重な作業が必要です。

WORK-HIGH

写真 高所作業(ハーネス、ヘルメット着用)紐を等間隔に結いていきます

ナスやキュウリのように農業用支柱ではなく紐?

誘引が必要な農作物(ナス、キュウリ、トマト等)では鋼管に樹脂をコーティングして全面に突起のある支柱(見た目でイボ付とも呼ばれます。商品名イボ竹※)を使いますが、ホップはそれではダメなのでしょうか?
与謝野ホップ農家の藤原ヒロユキ氏によると、太い農業用イボ付き支柱であってもホップが生い茂ったところに強風がくると折れることもあるとのこと。非常に大きな力がかかることが分かります。
※積水樹脂株式会社

ホップを紐で吊るすのは、強風の際にホップの蔓や葉が紐と一緒に煽られて風をいなし、圧を受け流すためです。負荷がかかるのは鋼管支柱で、そのため圃場には鋼管パイプをしっかりした基礎に立て、そこに渡した鉄線に紐でホップを吊り下げるのです。

風で煽られても強く成長するホップですが、次の問題は風で葉同士が擦れて痛むこと。ホップの成長と共に風の強い日はホップ農家の心配事が増えます。

ROPE-UNDER

写真 鉄線に何百本も結いていきます。一株あたり2本になる間隔とのこと。

いよいよ毛花が咲き始めました!

5月下旬、全国の緊急事態宣言が解除となり、我々も新しい生活様式で日常が戻りつつある頃、早いホップには毛花が咲き始めています。40~50日後には毬花が収穫できるようになります。自然界は普段どおりにホップはすくすくと育っています。

HOP-FLOWER

写真 ホップの毛花(品種は次回の記事をお楽しみに)

YOSANOホップレンジャーの皆様へ(もちろん記事を読んでいただいたそうでない方々も)問題です!

問 2020年与謝野において下記の4品種で成長速度の早い順に並べなさい。

  1. チヌーク
  2. カスケード
  3. コロンバス
  4. イブキ

正解は次回の京都与謝野ホップ生産者組合の記事の中で。

草々

記事中の写真は全て藤原ヒロユキ氏提供

ビアジャーナリスト

日系/海外の自動車メーカーエンジニアから現在は規格認証の仕事をやりつつ、横浜界隈のバー、ブリュワリーを巡りながら情報を発信しています。
中華圏、東南アジア圏での生活経験から、これらの国々でも必ずクラフトビールの波が来ると確信して、インバウンド向けに出来ることを模索しています。家族も一緒の週末取材が幸せなひとときです。

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