今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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オラホの「ビエール・ド・雷電 季節仕込みビール 秋仕込みIPA」が発売中!

ライター 山口紗佳

長野県東部の東御市、広大なブドウ畑に囲まれた丘の上で造られている「OH!LA!HO BEER(オラホビール)」。1996年に当時の東部町(町村合併前の町名)が中心となって設立した株式会社信州東御市振興公社が、地域おこしを目的に立ち上げたブルワリーです。

この地方の方言で「わたしたち」「わたしたちの地域」を意味する「おらほ(OH!LA!HO)」をブルワリー名の由来として、一日の終わりや週末、休日に「“グラスの中の幸せ”を届けたい」という思いでビール造りをしています。

2010年から自社農園でホップ栽培にも取り組み、毎年開催される収穫祭には全国のオラホビールファンが大集合。市街地を眼下に望むブルワリー近くの畑で、広大な自然を感じながらみんなでホップの収穫を行い、バーベキューや樽生のオラホビールを楽しんでいます。

手塩にかけて11年。収穫祭でホップを身近にしてくれた「オラホビール」

日常的に楽しめるように、コストパフォーマンスも重視

2019年3月に併設レストランを閉店。醸造スペースを拡張して生産量向上を目指した

2020年春から稼働した新工場では、創業当時からある「オラホビール ゴールデンエール」と「オラホビール アンバーエール」を全面リニューアルしました。

「どこでも気軽に買えて、楽しめるクラフトビールでありたいという思いから、一般市場での販売に力を入れています」というのは、マーケティング担当の戸塚正城さん。リニューアル商品と2020年のフレッシュホップビールについて話を聞きました。

2020年4月28日にリニューアルした「オラホビール ゴールデンエール」(左)「オラホビール アンバーエール」(右)

――リニューアルした2種類と定番商品について教えてください。

 戸塚正城(以下、戸塚):「オラホビール ゴールデンエール」は、ゴールデンエールのカテゴリーからはやや外れますが、ホップのアロマとビター感、それを支えるクリスプ感をもたせたゴールデンエールです。

同じく今年リニューアルした「オラホビール アンバーエール」は、白ワインを思わせるホップの香りと程よいビター感を重視。チョコレート麦芽由来のアフターの香ばしさを特徴としたふくよかなアンバーエールになります。

2014年から製造している「キャプテンクロウ エクストラペールエール」は“尋常ではないホップアロマを体感”をコンセプトにしていて、お客様のリピート率が非常に高いエクストラペールエールです。

「雷電カンヌキIPA」は、江戸時代に活躍した地元最強の名力士「雷電爲右エ門」をモチーフにしたIPA。クラフトビール初心者でも気軽に飲んでいただきたいとの思いから、IPAでありながらも飲みやすく仕上げています。強すぎて4つの技を禁じられたという雷電伝説をイメージしたIPAです。

――キャプテンクロウや雷電は流通量が多いので、地方在住の家飲み派としては手に入れやすいのがありがたいです。 

戸塚:日常的にクラフトビールを楽しんでいただくためには、流通チャネルの展開や価格に対しての満足度も大切な要素です。イベントなどでお客様の感想や希望を伺って製品に反映したり、価格面でも気軽に買えるような商品開発をしたり、オラホビールを飲んだことのない方にこそ試しやすい環境整備を目指しています。

委託醸造や地元素材のビールなどの需要増に対応した新工場の仕込み釜

フレッシュホップを使うハーベストブリュー「ビエール・ド・雷電」

「ホップや麦芽などの品質管理や工場設備の衛生管理、基本に忠実であることを意識しています」と戸塚さん

――フレッシュホップフェストは初回から参加されていますが、今年のホップの出来はいかがでしたか?

戸塚:収穫したフレッシュホップは毎年季節限定として醸造する「ビエール・ド・雷電 季節仕込みビール 秋仕込みIPA」に使用しています。これまで乾燥させたカスケードを使用していましたが、2019年から乾燥させずに使用することにしました。ノーブル系のホップは乾燥させてから真空で冷凍保存、ヨーロッパスタイルの醸造に使っています。2020年は5月まで順調でしたが、その後の長雨と日照不足のためか蔓の成長はやや低め、7月15、16日に収穫した毬花もやや小ぶりの印象でしたね。

――人気の収穫祭も中止になってしまいましたが、「ビエール・ド・雷電 季節仕込みビール 秋仕込み」はどこで飲めるのでしょうか?

 戸塚:本来であれば収穫祭でフレッシュホップビールを楽しんでいただけるはずでしたが、来年は再開したいと考えています。最初の仕込み分は9月8日にAmazonで発売後すぐに完売。9月21日から再販中です。現在は供給が間に合っておらず、基本的に受注生産のような状態ですが、お取引のある酒販店やビアバーでお買い求めいただくことはできると思います。

オラホビールのフレッシュホップビール2020年版、「ビエール・ド・雷電 季節仕込みビール 秋仕込み」の主な出荷先は以下。詳しい販売状況は、取り扱い店に直接お問い合わせください。

【缶】信州おさけ村(新橋)、のもの上野店、Liquor Shop NIGHT OWL(恵比寿)
【樽生】ビールバー JAN(四谷)、CRAFT BEER BAR IBREW(八重洲)、Liquor Shop NIGHT OWL、Beer O’clock(千葉市)

※写真提供:OH!LA!HO BEER

DATA

OH!LA!HO BEER
住所:長野県東御市和3875
電話:0268-64-0006
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ライター

1982年愛知県出身、大分県在住。中央大学法学部卒業。
名古屋で結婚情報誌制作に携わった後、東京の編集プロダクションで企業広報、教育文化、グルメ、健康美容、アニメなど多媒体の編集制作を経て静岡で10年間フリーライターとして活動。現在は大分から九州のビール事情をお伝えします。

【制作実績】
フリーペーパー『静岡クラフトビアマップ県Ver.』、書籍『世界が憧れる日本酒78』(CCCメディアハウス)、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、グルメ情報サイト『メシ通』(リクルート)
【メディア出演】
静岡朝日テレビ「とびっきり!しずおか」
静岡FMラジオ局k-mix「おひるま協同組合」
UTYテレビ山梨「UTYスペシャル ビールは山梨から始まった!?」
静岡新聞「県内地ビール 地図で配信」「こちら女性編集室(こち女)」

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