遠野産ホップの香り漂うオリジナルバスアメニティ
2017年6月19日にオープンしたホテルメトロポリタン仙台イーストは、東北6県の魅力を伝える「東北六感~SENSE OF TOHOKU~」がコンセプト。このホテルでは、ホップを使ったバスアメニティ(シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ)を、全客室で展開している。
「ホップをバスアメニティに使ってみては?」
クラフトビール好きのスタッフのアイディアがスタートだった。東北の魅力を伝えるという視点からバスアメニティもオリジナルを検討していたところ、今までにないアイディアが出てきたのだ。ホップはリラックス効果があるとされており、バスアメニティとしては最適な素材。しかも東北は日本でも有数のホップ生産地でもある。
使用しているのは遠野産のホップ「IBUKI」。開発にあたっては、遠野市の上閉伊酒造(ズモナビール)とキリンビールの協力を得た。開発に関わった人たちと「IBUKI」を紹介するパネルが宿泊者専用ラウンジに飾られており、そのストーリーも知ることができる。(※季節により展示替えあり)
驚くことに、このバスアメニティを目的に宿泊するビールファンもいるという。もちろんビールファンでない宿泊客にも好評で「自宅用に購入したい」という反響も。そんな声を受けて、ホテル店頭で販売も開始した。
ホップは長らく、ビールにしか使われない植物だとされてきた。この考えはそろそろ改めたほうがよいのかもしれない。(取材・文/ビアライター富江弘幸)