
宮崎ひでじビールの自社圃場「上三輪(かみみわ)」にて、ホップ圃場の整備と新たな苗の定植作業が行われました。
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旺盛だったザーツの欠株。「60%」という定着率の衝撃
この圃場では2025年からザーツを栽培しています。
元気な株のつるは1mほどの高さに達しており、順調な生育をうかがわせていました。
しかし、圃場全体で見ると、本来芽が出ているはずの場所に何も変化がない箇所がいくつも点在しています。数えてみると、なんと全体で3割程度の株が腐っていることが判明しました。
株を掘り起こして確認したところ、地中深くへと伸びている地下茎は白く健康な状態を保っているにもかかわらず、地表近くの株元だけが黒く変色していて、根腐れを起こしているように見えます。
肥料が直接根に触れてしまった「肥料焼け」なのか、あるいは株間の密度が影響して通気性が損なわれたのか、原因については調査中ですが、新しいザーツの苗を入手することが難しいため、枯死してしまった場所は欠株のまま、今年は今ある株を大切に育てていくことになりました。
80株植えていたザーツの生存率(定着率)は約60%。
昨年の旺盛な伸び具合からは予想できなかった厳しい現実ですが、これまでに何度も危機的状況を経験してきたひでじチームはへこたれることなく、除草や伸びたつるの誘引、整備作業をこなします。
自社圃場をザーツへ集約する理由
今年、ひでじビールでは栽培体制の見直しを行いました。
上三輪エリアには二つの圃場がありますが、これまでは一方でザーツを、もう一方でカスケードを栽培してきました。しかし今年からは、両圃場の品種をザーツで統一することに。
これにはビール醸造も行っている「ブルワリー圃場」としての運用戦略があります。
ひでじビールでは、自社圃場のほかに、五ヶ瀬町や北方町にある契約農家の圃場でカスケードの栽培を委託しています。カスケードに比べて、ザーツは生育のサイクルが約3週間ほど遅いため、自社圃場をすべてザーツに切り替えることで、カスケードとザーツの収穫時期をずらし、限られた人数での作業負担を大幅に軽減することができます。さらに、上三輪の栽培環境において、去年のザーツの生育が想定以上に良好だったことも決断を後押ししました。
これによって、委託圃場(五ヶ瀬・北方)はカスケード、自社圃場(上三輪)はザーツという明確な棲み分けが完了。品種ごとに作業のタイミングをずらし、作業を効率化することでブルワリーとして栽培を続けやすくなります。
開墾地の宿命、地中から迫る「竹」との戦い
定植作業の前に行わなければならないのが、徹底した除草。
特に、この上三輪圃場特有の課題が「竹」の存在です。
上三輪圃場に足を踏み入れてまず目に飛び込んできたのは、力強く空へ向かって伸びる竹!
数年前に竹藪を切り拓いて作られたこの場所は、今も地中に強靭な竹の根が張り巡らされています。春になると鋭いたけのこが次々と顔を出し、放っておけばあっという間にホップの成長を阻害してしまいます。
この竹や雑草を手作業で取り除いていくのはかなり根気を要するもの。こうした地道で、ときには危険を伴う農作業の積み重ねがあることを改めて実感しました。
秋田・大雄の知恵を取り入れた「高畝」での定植
除草を終えた圃場では、岩手から届いた80株の苗の植え付けを行います。

植え付けの際は、秋田県横手市の大雄ホップ農業協同組合の視察で得たアドバイスに基づいて、植え付け位置をより低く設定。その上からたっぷりと土を寄せ、高い畝を作ります。
これまでの植え方位置よりも深く、かつ土を高く盛ることで、土壌の保水力と肥料の保持力を向上させることが狙いです。上三輪の土壌は水はけが良いのが特徴ですが、一方で乾燥しやすく肥料も流れやすいという側面もあります。高畝にすることで、ホップが最も必要とする水分と栄養を安定供給できる環境に整えました。
順調に育てば、ザーツはカスケード以上の樹勢を見せる品種です。
一般的にカスケードのつるは5〜6m程度で止まりますが、ザーツはそれ以上に伸び続けるという性質があります。
そこで、今後ザーツの圃場では伸びすぎたつるを一度下ろし、さらに成長するスペースを確保するために「つる下げ」という管理作業が必要になります。次回は誘引やつる下げ、そして初夏に急成長を遂げるホップの姿をお届けする予定です。
【6月30日募集〆】ホップオーナーと共に歩む2026年
ひでじビールのホップ栽培を語る上で欠かせないのが、「ホップオーナー制度」。
ホップオーナーはオンラインでホップの成長を共有し、オンライン飲み会や収穫体験などを通じて、栽培のプロセスそのものに参加することができます。ホップ苗の成長を見守りながら、完成したフレッシュホップビールを分かち合う、参加型の生育応援企画です。
2025年は283名がホップオーナーとして参加しました。
飲み手が栽培現場の「今」を知ることで、ホップやビールに対する愛着がより深まり、それらが日本ならではのビール文化を育む土壌となります。
今年のオーナー募集の締切は2026年6月30日まで!
詳しくは、下記記事またはひでじビールのHPをご覧ください。
創業30周年記念「ひでじビール30周年感謝祭」開催!
1996年に創業したひでじビールは、創業30周年のアニバーサリーイヤーを迎えました。そこで、これまでの歩みを支えてくれた地域の皆様やファンへの感謝を込めて、JR宮崎駅前で7月10(金)〜7月12日(日)の3日間にわたる大型感謝祭が開催されます。

この感謝祭は、ひでじビールの定番から限定・記念ビールまで30種類のビールが一堂に会するほか、宮崎のグルメや会場を盛り上げるライブステージや数々のお楽しみ企画など、ひでじビールと一緒に宮崎の食や文化を満喫できるイベントです。
ビールはあの宮崎県内飲食店限定の宮崎県産麦芽100%ピルスナー「YAHAZU」や、世界的人気を誇る「栗黒」も樽生で登場!この感謝祭でしか飲めない限定のビールもリリースされます。しかも30種類のうち18種類がなんと1杯600円(370ml)、プレミアムビールも700円〜という、驚きの感謝祭価格!
さらにレアなビールやスペシャル特典が当たるハズレなしの「ビールガチャ」や、30周年記念グッズ、世界的和太鼓グループ 「DRUM TAO」 とコラボしたスペシャル野外ライブ「LIVE,TALK&BEER」(9/23開催予定)のチケットも販売。
なお、フェリーや航空機を利用して遠方から来る方は、宮崎市内の宿泊施設の割引がついた「みやざき海旅・船旅キャンペーン」がイベント開催期間に利用できます。
この “超大型ひでじフェス ”が開催される絶好の機会にちょっと早めの夏休み、宮崎旅行を兼ねてひでじチームやファンと一緒に乾杯しませんか?
「ひでじビール30周年感謝祭」イベント概要

【日時】2026年7月10日(金) 15:00~21:00
2026年7月11日(土) 11:00~21:00
2026年7月12日(日) 11:00~20:00
【場所】JR宮崎駅前 アミュひろば(大屋根下広場)
【入場料】無料(会場内で販売するビールは600円〜)
【内容】クラフトビール約30種類の提供、限定・記念ビール販売、県内グルメ出店、ライブ・ステージイベント他
【特設サイト】https://hideji-beer.jp/30th_anniversary/
※出演アーティストや出店情報の詳細は、特設サイトおよび公式SNSで順次発表
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