ツル下げして収量をあげましょう。
ツル下げって何?
ツル下げという言葉をご存知でしょうか?
これは、棚の高さよりも伸びすぎたホップのツルを下げるテクニックをさします。
具体的には、棚の高さ以上に伸びたホップのツルを引き摺り下ろし、ツルの根元をたるませてあげるのです。
ツル下げ本当に必要なの?
さて、それではなぜツル下げをするのでしょうか?
それは収量を上げるためです。
以前、ある地域のホップ農家から「ツル下げをするようになって収量が20%アップした」という話を聞きました。
ツル下げをしないと、棚の高さ以上に伸びたホップのツルは行き場をなくし、先が風で折れてしまったり、棚の上架鉄線にツルが広がると日光が遮られることになってしまい毬花の生育が悪くなることがあるのです。
棚より伸びたホップが行き場を失って風に揺れています。
また、地上から5〜6節は大きな毬花がつきにくいので、その部分はツルを下げて地面にはわせておくほうが収量が上がります。
ツル下げテクニックその1
さて、それでは具体的には、どのような方法でツルを下げるのでしょうか?
まずその1は、あらかじめ「棚の高さより長いヒモ」を用意して、棚の上架鉄線に結んでおき、ツルの先が上架鉄線に届きそうになったタイミングでヒモを解いて下げていくという方法です。
方法としては簡単ですが、問題はヒモを長くする必要があるのでコストがかさむことと、高所で作業しなければならないという点です。
ホップのツルが巻きついたヒモは重量もあり、一般的な高所作業以上に危険が伴います。
ツル下げテクニックその2
もう1つの方法は「ツルを引き摺り下ろす」という方法です。
私自身はこの方法でツル下げをしています。
メリットは、ヒモのロスがないということと高所作業が多くないということです。
特に、チヌークのように「ツル下げが必要な株と必要でない株がある」品種(成長の個体差がある品種)は、長いヒモでツル下げ法をすると無駄なヒモが多くなるので、引き摺り下ろし法が有効です。
しかし、この方法にはデメリットもあります。
それは、ツルを切ってしまうことがあるということです。
力任せに引き摺り下ろそうとするとツルやヒモを切ってしまいます。
引き摺り下ろし法のテクニック
そんな「引き摺り下ろし法」のテクニックを動画付きで解説していきたいと思いますが、コツは「常にツル全体に注意を払っておく」ことと、ツルを下げるというよりも「ヒモを上げる意識」です。
手順を説明しましょう。
1)下げる長さの分だけ、下葉を切っておきます。
2)下げるツルのヒモの下の部分を解きます。
3)そのヒモをツルから抜きます。
4)ゆっくりとツルを下げてみましょう。
ここでツルがスススッと下がり始めてくれたら、「ヒモを上げる」という意識は必要ないので、ツル下げを続け、7)の作業をしてツル下げ完成です。
5)ツルが引き下がらなければ、ヒモをツルに沿って上げていきます。
6)この「ヒモ上げ」を続けていくと、ある程度の高さで「ツルがスススッと下がり始める」ので、ツルを引いて下げていきます。
7)ツルの下をたるませて、ヒモを下架鉄線に結び直します。
8)ツルの先が遊んでいるようであれば、誘引し直します。
以上が、引き摺り下ろし法です。
▲下げる分の葉を切っておきます。
▲下架鉄線からヒモを解き、下げる分のヒモを抜いた後、ヒモを上げ続けると「ツルが下がり出すポイント」が現れるので、そこからはツルを引いて下げていき、最後にヒモを結び直します。
▲最後に、ツルの先を誘引し直します。常に、慎重に作業することがポイントです。
ツル下げはコロンバスなど背の低い品種では必要ありませんが、チヌークやイブキなど背の高い品種の場合、行うことをお勧めします。
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