【静岡】Hop Dude一族の住まう「West Coast Brewing」のフレッシュホップセゾン「NEW KICKS」
2019年、静岡県静岡市駿河区に誕生したWest Coast Brewingは、用宗漁港に面した日帰り温泉施設にあるブルーパブです。2月にタップルームがオープンして、6月に自社醸造がスタート。新しいブルワリーながらもビールの完成度の高さとユニークで、既にWCBブランドは全国でも知られるほどの知名度に。

ホップの海におぼれるラインナップ
ラインナップの中心はホップの香り豊かなビール。
イギリス、ドイツ産のモルトを使い、ビールのキャラクターを決めるホップはアメリカを中心としたドイツ、ニュージーランド、オーストラリア産などから高品質なものを厳選。
定番銘柄として、「Starwatcher」(IPA)、「Never Enough Bass」(ペールエール)、「No Clouds, No Problem」(イタリアンピルスナー)があり、毎週のようにわくわくさせてくれるビールをリリースしています。

▲WCBタップルーム、最大16タップのオリジナルが提供可能
「高品質なホップをふんだんに使ったビールづくりをモットーにしています。用宗みなと温泉でゆっくり湯船につかってリラックスした後に、ホップのきいたユニークなビールが味わえるブルワリーです」
そう話すのは工場長の丹羽智さん。
今年の春にOutsider BrewingからWCBにヘッドブルワーとして招かれました。
全国各地でブルワーを務めた豊富な経験を活かし、WCBの特徴であるホップの品質に気を配り、キャラクターを活かすビール醸造をしています。

▲天気の良い日は窓を全面開放、心地よい潮風を感じながら飲める
IBUKIを使ったブルワリー初のセゾンNEW KICKS【ニュー・キックス】
FHFに参加した理由について、次のように話す丹羽工場長。
「フレッシュホップをテーマにしたイベントに大変興味があったのと、新しいホップが出たらぜひ使ってみたいと考えていたこともあり、エントリーしました。国産ホップは栽培も維持も大変ですから、ブルワーとしてもぜひ応援したいと思っています」
こうしてリリースされたのが、WCB初のセゾンNEW KICKS【ニュー・キックス】
凍結粉砕の遠野産IBUKIとアメリカ、ニュージーランド産のホップを使い、ホップが主役ながらもスパイシーでオークバレルを思わせるようなアロマと程よい酸味を実現した、爽やかな秋風にピッタリのセゾン。

残念ながらNEW KICKSは既に完売してしまいましたが、ホップの良さを存分に引き出し、いつも飲み手を楽しませてくれるWCBのビールを今後もお楽しみに!
DATA
West Coast Brewing(WCB)
所在地:静岡県静岡市駿河区用宗2丁目18-1 (用宗みなと温泉隣)
醸造開始日:2019年6月10日
HP:https://www.westcoastbrewing.jp/
※「NEW KICKS」は完売しています。
この著者の他の記事
- 【宮崎ひでじビール】最多283名のホップオーナー&収穫量260%達成!過去最高の“実り”を込めた100%九州産「宮崎フレッシュホップラガー」(2025.10.3)
 - 秋の恵み最強コラボ!「クラフトビール ジャパンホップ フェスト 2025 feat. 秋刀魚 in SVB東京」旬の秋刀魚と日本産ホップビールに浸る2日間(2025.9.30)
 - 【後編】常識のその先へ。ホップの里に灯る未来への挑戦譚【遠野ホップ収穫祭2025】(2025.9.12)
 - 【中編】祝祭の熱狂から、遠野の空に伸びる緑の聖地へ【遠野ホップ収穫祭2025】(2025.9.11)
 - 【前編】この乾杯を、待ちわびて。1万6千人が熱狂したホップの里へ【遠野ホップ収穫祭2025】(2025.9.10)
 - “楽しむ力”がホップも人も実らせる。最高収量を記録した宮崎ひでじビールの「ホップ収穫祭2025」に見た未来(2025.7.23)
 - 逆境を力に、試練を糧に、新たな価値を!栽培と醸造の二刀流ブルワリーから学ぶ【日本産ホップセミナー2025夏】(2025.7.3)
 - 気候変動に挑み、「育てる力」で拓く日本のホップ産業の最前線【日本産ホップセミナー2025春】(2025.4.28)
 - 南横浜ビール研究所【ON TAP情報】(2021.11.8)
 - GASTROPUB ALES【ON TAP情報】(2021.11.8)