芽を選んで誘引しよう。〜藤原ヒロユキのホップ栽培日記〜
最近、ホップを育ててみたい。という人が増えてきています。
私の住む与謝野町にも各地から視察の方がお越しになられます。
京都府与謝野町では、2015年からホップ栽培を始め、2018年からは私自身もホップ圃場を開設し本格的にホップを栽培しています。
1年間を通して、私の栽培日記が皆さんのホップ栽培のヒントになれば幸いです。
棚から紐を垂らしておきましょう。
ホップは5m〜8m、品種によっては10mも伸びる植物です。
もちろん、自立はできません。何かに巻きつかなければなりません。
そのため、ホップ畑の棚から紐を垂らしておく必要があります。
1つの株から4〜6本程度を目安に紐を結んでいきましょう。
紐の種類は、農協やホームセンターで売っている「つる性植物用の誘引紐」を使います。環境に配慮して、分解して土壌の戻る素材のものを使うのも良いでしょう。
ホップが巻きつき実ってくると、重みで紐がたるむので、風が吹いても揺れないくらいにテンションをかけて張っておきます。
芽が出てきた!
地面からホップの芽が出て来ているのを見つけると嬉しいですね。
しかし、そのまま放っておくと芽は次々と出てきます。
品種によっては1株から100本以上の芽が出ます。
これをそのままにすると、それぞれが細く短くなり、毱花も小さくなります。
ですから、芽を剪定しなければなりません。
何本残す?
芽を剪定する必要があるといっても、出てきた芽を切っていくのはなかなか勇気のいるものです。
「残したツルが折れてしまったらどうしよう?」
「たくさんツルがあればたくさん毬花がつくのではないか?」
などと考えてしまい、剪定するのをためらってしまいがちです。
どれくらい残せば良いのでしょうか?
最終的には、4〜6本あれば充分です。
ま、始めは保険をかける気持ちで、さらに 1〜2本くらい多めに残すのもアリですが、誘引紐にうまく巻きついていく長さになれば、4〜6本に絞り込むと良いでしょう。
欲張ってたくさん残しても養分が分散しますし、ツル同士が絡まりその後の作業も大変になります。
繁りすぎると毬花と擦れて傷みがちになりますし、害虫の隠れ家にもなります。
思い切りも必要です。
誘引しよう。
ホップのツルは紐に対して、右下から左上に巻き上がりながら伸びていきます。
1本の紐に2本または1本のツルを登らせていくと、その後の作業もやりやすくなります。
ホップのツルは成長が早く、数日でも目を離すとツル同士が絡みついたりしている時があるので、慎重にツル同士の絡みつきをほどき、剪定するか、それぞれ別の紐に誘引してあげましょう。
ではまた、季節が変わるころに…
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