ホップを育て、都市でのコミュニティを醸造する!ブリューパブセンターポイント
大阪市北区にあるBREWPUB CENTER POINT(ブリューパブセンターポイント)は、豪快なテキサスバーベキューと共に、レストラン付属の小規模醸造所で造られる個性的なクラフトビールが楽しめるブリューパブ。
2018年3月オープン以来、沢山の人を巻き込み大阪で収穫されたフレッシュホップを使ったビールの醸造を行っています。
Contents
ホップの栽培から醸造、販売まで、市民の手で
オーナーでブルワーを務めるのは、松尾弘寿(まつおこうじ)さん。
20代の頃、恵比寿にあった英国パブ、イニシュモア(閉店)でよなよなリアルエールを飲んで以来、クラフトビールに魅せられているという松尾さん。
大阪高槻市にある國乃長ビールで醸造を学び、2016年4月に大阪市中央区にて「ブリューパブ テタールヴァレ」を開業しました。センターポイントは、その2号店です。
フレッシュホップを使ったビールをつくるきっかけは、市民参加型のコミュニティグループTHANKS HOP(旧:ウメキタホッププロジェクト)の山田まりこさんとの出会いでした。
THANKS HOPは、少子高齢化や都市部での人間関係の希薄さから起こり得る地域の問題を解決するための『ホップでつながる都会の中でのコミュニティ』づくりを目標に、大都市大阪のビルの屋上やクルー(仲間)の自宅でホップの栽培をしています。
大阪でホップ栽培を始めたばかりの山田さんと、コミュニティづくりにビールを役立てたいと考えていた松尾さんがタッグを組んだことで、ホップを育てるところからビールの醸造、乾杯、イベント等で振る舞うところまで、一貫して行えることに。
この一連の活動をTHANKS HOPのクルーたちと共に行っています。
今年のフレッシュホップ持ち込み醸造 第1弾はマンゴービール!
7月6日、センターポイントで「令和元年!フレッシュホップ持ち込み醸造企画 第1弾 フルーツビール座談会&交流会」が開催されました。
クルーが自宅で育てたフレッシュホップをセンターポイントに持ち込み、みんなでビールを造り上げます。
今回は夏祭りにぴったりなビールにしようと、「マンゴービール」を造りました。
トロピカルなビールということで、フラダンス教室の人たちともコラボ。
様々な人たちを巻き込んでビールを造ります。
みんなで造ったマンゴービールの名前は「OHANA(オハナ)」に決まりました。
OHANAとは、ハワイ語で家族を意味します。血縁関係にとどまらない絆、つながりや分かち合いを大切にする精神でつながった仲間も含まれます。
仕込んだフルーツビールは、8月24日(土)第2回中津ぼんぼりまつりで開栓予定です。
乾杯してみんなで楽しくなる、でもそれだけでは終わらない
海外では、ブルーパブは街の外からも中からも人が集まる、オープンな集会所的存在です。
ブリューパブセンターポイントも、ホップとビール醸造を通じて知り合った仲間たちが普段から集い、店に行けば気軽に話ができる誰かがいるというパブリックスペース(パブ)にもなりつつあります。
ホップの栽培から販売までの一連の流れに参加することによって、仲間通しの絆が生まれたり、地域が抱える問題に対する関心がわいてきたり、プラスの作用が見られています。
仲間の中からは、自分の住む土地でホッププロジェクトを立ち上げ農福連携で福祉支援の活動をする人や、里山と防災をテーマに地元活性化に取り組む人、防災とアウトドアを掛け合わせて防災意識向上に取り組もうとするグループなど、様々なアイデアやコミュニティが生まれています。
ブリューパブセンターポイントのフレッシュホップビールは、たくさんの人を巻き込み、地域との繋がりも醸造しているようです。
醸造所DATA
BREWPUB CENTER POINT(ブリューパブセンターポイント)
所在地:大阪府大阪市北区浮田2丁目5−8
営業時間:平日15:00~23:00 休日12:00~23:00
WEB: http://brewpub.co.jp/brewpub-center-point/
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