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湘南ビールのFRESH HOP IPAはホップの青々しさがパワーアップ

神奈川県茅ケ崎市にあるクラフトビール醸造所、湘南ビールで2021年の今年も「FRESH HOP IPA」がリリースされました。湘南ビールがフレッシュホップでのビールづくりを始めたのは2018年のこと。これまでは樽のみの販売でしたが、2021年の今年はボトルでも販売を開始。より入手しやすくなりました。

与謝野産フレッシュホップの魅力をセッションIPAに表現

今回使用したのは京都与謝野産のホップを収穫後すぐに冷凍したフレッシュホップ。
チヌーク、コロンバス、イブキ、カスケードの4種類のホップを粉砕後ドライホップタンクに漬け込み、フレッシュホップらしいグラッシーで青々しいアロマとフレーバーのビールに仕上げました。
ホップの特徴をしっかり感じられるようベースとなるビールのモルト感は控えめ。口に含んだ瞬間、まるでホップが目の前にあるようなグラッシーで若々しい香りと苦味が弾けます。
アルコール度は4.5%とやや低めで、何杯でも飲めるセッションIPAです。

「昨年に比べ、フレッシュホップらしい青々しさや、みずみずしさがさらにパワーアップしたと感じています」と醸造責任者の筒井貴史さん。

熊澤酒造の敷地内にある湘南ビールの醸造所。周囲の自然によく調和している

25周年を迎えさらに進化する湘南ビール

湘南ビールは、明治5年(1872年)創業の日本酒蔵「熊澤酒造」が手掛けるクラフトビール。
1996年9月にビールづくりを開始し今年で25周年を迎えました。創業当時ドイツ人醸造家の指導を受けたこともあり、ドイツスタイルのビールを得意としています。2006年に現醸造責任者の筒井貴史さんが入社したことで、クラフトマンシップあふれる個性的なビールが加わりました。

FRESH HOP IPA(左・中央)と、25周年を記念して復刻されたへレス(右)熊澤酒造中庭にて

熊澤酒造では、日本酒に使用する酒米を地元農家と協力して栽培したり、柑橘類やハーブなどの特産物をビールに使用したりと、地元の農業を応援する商品づくりを行っています。

そのひとつとして今年3月に近くにある里山公園の脇にホップ圃場を設け、本格的にホップの栽培を開始しました。小規模なホップ栽培は、2016年から駐車場の一角で行っていましたが、ビールの仕込みに使うには充分な量ではありませんでした。
本格的な圃場を開いたことで近い将来、自社で栽培したホップを使ったフレッシュホップビールが飲めるようになるかもしれません。

25周年を迎えた湘南ビールが手掛ける、農業支援とフレッシュホップビールの今後に期待したいと思います。

1年目ながらも高く蔓を伸ばしたホップ

湘南ビール FRESH HOP IPA 2021

商品名:FRESH HOP IPA
スタイル:セッションIPA
内容量:300ml
色:黄色
EBC:10
IBU:45
アルコール:4.5%
味わいチャート:ボディ:1 香り:4 苦み:4 甘味:1 酸味:1 (5段階)

熊澤酒造ホームページ:https://www.kumazawa.jp/
オンラインストア:https://kuma.shop-pro.jp/
※オンラインストアでのFRESH HOP IPAの販売は終了。「蔵元直売所 地下」などで購入可。

ビアジャーナリスト/ライター

1978年東京生まれ。杏林大学保健学部卒業。
ビール好きが高じて2008年から1年半、ミュンヘンで暮らす。旅とビールを組み合わせた「旅ール(タビール)」をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ビアジャーナリストとして雑誌『ビール王国』、海外生活情報誌『ドイツニュースダイジェスト』など様々なメディアで執筆。『ビールの図鑑』『クラフトビールの図鑑』(マイナビ)、『極上のビールが飲める120店』(エンターブレイン)など。

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