【北海道】収穫後24時間以内に旭川産無農薬ホップで仕込む、大雪地ビールのハーベストブリュー
北の地、北海道からもフレッシュホップビールのリリース情報が続々と届いています。今回ご紹介するのは、北海道旭川市で1996年から醸造を続けている老舗「大雪地ビール」です。
開拓時代の趣きを残したレストラン併設ブルワリー
旭川周辺で生産される良質な食材と豊かな大雪山の雪解け水をいかしたビールと料理。
市民や観光客が楽しめる旭川発の食文化の発信基地として、1996年に旭川市中心部に誕生したのが大雪地ビールです。明治後期から大正時代にかけて建てられたレンガ造りの「上川倉庫」を改装した倉庫群「蔵囲夢」の中にあるレストラン併設のブルワリー。「蔵囲夢」はアートギャラリーやイベントホールなど4施設からなり、文化財登録建築にも指定されています。
ビールの定番は「大雪ピルスナー」「ケラ・ピルカ」「富良野大麦」「萌芽」「黒岳」の5種類で、季節によっては限定商品も。香り、色、味わいごとの違いやビールの奥深さを感じてもらえるラインナップです。
旭川産ホップと大麦を使ったハーベストブリュー
「創業時にキリンビール様の御協力を得ていたことからお声がけいただきました。フレッシュホップを使ったビールの醸造経験が無かったので、更なるステップアップにもつながると思い、参加させていただきました」
そう、意気込みを語ってくれた醸造部工場長の山崎さん。
使用するホップは、旭川市近郊の東神楽町で栽培されている無農薬生ホップ「センテニアル」「チヌーク」。東神楽町にあるアウトドアリゾート施設「ひがしかぐら森林公園」内の圃場で「ひがしかぐらクラフトビールプロジェクト」として13品種が無農薬栽培されています。
この旭川産ホップを使い、初めてフレッシュホップビールの醸造に取り組む大雪地ビール。スタイルはIPAです。
「昨年、本イベント用に醸造した『IPA暁(アカツキ)』の生ホップバージョンとして、収穫後24時間内に仕込むハーヴェストブリューで醸造します」
生ホップバーションの「IPA暁」は8月末にリリース予定とのこと。
ホップだけではなく、大麦の一部も地元旭川や富良野産大麦を自社製麦で使う地元愛に満ちた大雪地ビールです。
醸造所DATA
大雪地ビール株式会社
ブランド名:大雪地ビール
所在地:旭川市宮下通11丁目1604-1
醸造開始日:1996年1月
HP:http:www.ji-beer.com
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