【兵庫県】1550年創業の日本酒技術×ベルギースタイル。KONISHIビールがフレッシュホップで目指すオリジナリティ
兵庫県伊丹市に本社のある小西酒造は、「白雪」をはじめとする日本酒の蔵元として知られていますが、当時まだ海外のビールになじみのなかった日本にいち早くベルギービールを輸入し、普及させたインポーターでもあります。多彩なベルギービールの文化を学び、日本酒で培った醸造技術を活かしてつくる「KONISHIビール」のコンセプトは「誰も歩いていない道を行く。」
そんな小西酒造がチャレンジするフレッシュホップビールについてご紹介します。
1550年創業の蔵元が送り出すオンリーワンのビール
「KONISHIビール」の特徴はベルギースタイルに日本酒酵母を取り入れた独自のスタイル。
代表格はオレンジピールやコリアンダーの爽やかな香りとほど良い酸味をもつベルジャンスタイル・ホワイトエールの「スノーブロンシュ」です。ビールコンテストのオスカーともいわれる英国の「The Brewing Industry International Awards (BIIA 2011)」や、欧州最大の「European Beer Star(EBS)」で三年連続受賞など、世界的に権威あるビール品評会でも連続入賞を果たしている同社のフラッグシップです。
定番商品としては他に、日本酒酵母と米を使用した「長寿ゴールド」や6種の麦芽を使用した「長寿ブラック」、幕末に日本で初めてビールを造った川本幸民のレシピや仕込み道具を忠実に再現した復刻ビール「幸民麦酒」など、日本酒技術と歴史、ベルギーの文化を融合させた、オンリーワンのビールがKONISHIビールの魅力です。
淡色×濃厚でKONISHIビールらしいオリジナリティを
フレッシュホップフェスト2019への参加について、ブルワーの多田隈圭さんに伺いました。
「外国産の輸入ホップではフレッシュな青い段階のホップを手に入れるのは困難でしたが、フレッシュホップフェストでは生のホップを使用できるので、新しい段階のオリジナルビールを提供できるのではと思い参加しました」
使用するのはコロンバスとチヌークの予定。フレッシュホップビールの醸造では、単にフレッシュホップを使用するだけではなく、ブルワーとして新しい試みも計画しているそうです。
「スタイルとしては淡色で濃厚なものをイメージしています。リリースは9月末~10月頭ぐらいを予定しています」
フレッシュホップビールでは、各社淡色で比較的ライトなスタイルが多い中、KONISHIは濃厚なビールを予定しているとのこと。個性を重視するKONISHIビールらしく、オリジナリティの光るフレッシュホップビールが登場しそうです。
醸造所DATA
小西酒造株式会社
ブランド名:KONISHIビール
所在地:兵庫県伊丹市東有岡2-13
醸造開始日:1996年(創業1550年)
HP:http://www.konishi.co.jp/index.php
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