CJHFトークショー:ASOBI BEER野村京平さん
クラフトビール ジャパンホップ フェスト 2023では、ブルワーの方々とのトークショーを開催しています。10月22日(日)後半のトークショーは、ASOBI BEERの野村京平さんをお招きしています。
- ゲスト:野村京平(ASOBI BEER)
- MC:もーりー(ヤッホーブルーイング)
- アシスタント:HopSaijo
もーりー:今回は、ASOBI BEERの野村さんに来ていただきました。アソビビールって聞いたことあるという方はどれくらいいらっしゃいますか?あ、すごい。結構いますね。ということで、5名しかいなかったので、よろしくお願いします(笑)。
野村:みなさんこんにちは。ASOBI BEERの野村と申します。手を挙げていただいた5名の皆さんありがとうございます(笑)。私たちは京都府与謝野町で活動しているんですが、京都って都のイメージだと思うんですけど、実は北側に海がありまして、自然豊かな日本海が広がっています。そこで2015年からホップの栽培を町としてやっているんです。私はその町の出身で、中学校の後輩が会社を立ち上げて、そこで新規事業として取り組んだのがこのASOBI BEERでございます。
元々は街づくりとかをやるような会社だったんですけど、自分たちの事業で町に新しい産業を作ろうということで、クラフトビールの業界に入りました。今はASOBI BEERをリリースして3年ぐらいになりまして、東京ではナチュラルローソンさんで購入できます。また、今月からはシンガポールにも輸出をしてまして、今どんどん広がってるようなビールです。
もーりー:今日は新幹線でビールの樽を持ってきてくれたんですよね。
野村:昨日、大盛況だったようで、京都から15リットルの樽を持って新幹線でやってきました。昨日の夜に電話がかかってきて、ビールも持ってきてほしいと。じゃあ明日8時に出るので1樽持っていきますという話をしたんですが、「6時に車で出て2樽持ってきてほしい」と。とんでもない人たちだなと思いながらも交渉して1樽を新幹線で持ってきました(笑)。
もーりー:新幹線に15リットル樽を持ち込めたんですね。
野村:新幹線の荷物置きのところに外国人が座ってたので、「ここちょっと貸してくれへんか」って言って、樽を置かせてもらったんです。外国人が「俺はビール大好きだ」って言ったんで、「僕はブルワーだ」って言ったら、樽置かせてくれました(笑)。
もーりー:なので、さっき直送されたビールがつながってますから、皆さんぜひ飲んでみてください。じゃあ、ちょっと野村さんの経歴をうかがいたいですね。
野村:もともと東京で会社員をしてまして、今は27歳ですが、25歳の時にクラフトビールの業界に入ろうと決めたんです。中学の後輩が会社を作っていて、新しくビール事業を立ち上げたいっていうところで、一緒にやりませんかという話をもらいました。そこから2年ほど副業のままビールのしごとをやり続けて、Uターンして与謝野に戻ってきたんです。
もーりー:ASOBI BEERはどんなビールなんですか?
野村:バランスを非常に重視しています。日本産ホップのビールを通年で出しているのは我々くらいかなと思っていて、それを世界にも広げていきたいと思っているんです。なので、初心者の方からいろいろ飲まれている方まで、いつ飲んでもバランスがとれていて飲みやすいというようなビールを目指しています。モルトの甘みも出してますし、苦みもそこまで強くせずに、香りの特徴が出るようにしています。
我々は、日本産ホップを使ったビールを広げていきたいと思っているので、今後もこの軸は変わらずに今後の商品展開をしていくと思います。
もーりー:日本産ホップにはどういう良さを感じているのでしょうか。
野村:本当にみずみずしいというか、いい意味でグリーンな感じというか。香りも尖ってはいないんですけど、心地のいい柑橘の香りが好きなので、それが良さかなと思ってます。あとは、町のホップの特徴に適したビアスタイルを考えているところです。
もーりー:ホップの使い方とかビールの造り方で工夫されていることを教えてください。
野村:実は、日本産ホップ100パーセントにはしてないんです。ビールとしての満足感を出すために、アメリカ産のペレットも使うのが一番良かったので。
もーりー:ホップの使い方って、仕込みの麦汁に使うか、発酵中の香り付けに使うということが多いと思いますが、そこは何か工夫されていますか?
野村:ビタリングはもう完全にペレットだけでやってます。フレッシュホップは凍結粉砕ホップを発酵中の香り付けに使っています。
もーりー:最後に、今後の活動について教えてください。
野村:今年の4月に醸造免許を申請しまして、現在は免許がおりるのを待っているという状態でございます。年内には醸造開始して、年始あたりに新しくリリースができたらいいなと。
私は醸造家としてはまだまだですが、自分たちの手でしっかり造れるように頑張っていきたいと思います。日本産ホップの魅力がわかるようなビールを造っていきたいなと。難しいと思うんですが、頑張ります。
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