除草作業を楽にする草マルチ・藁マルチとは?
ホップの栽培で大変な作業のひとつが除草です。除草をしないと、ホップに栄養が回らない。ホップの足元がムレたり雨水の跳ね上がりで病気になりやすい。草むらに害虫が生息する。作業がしづらい。などといった弊害が生じます。
収穫など心が踊る作業に比べ、除草はワクワクする仕事ではありません。
広い圃場の場合、除草には何日もかかったりして、「終わった!」と感じた頃にはまた最初の場所に雑草が伸び始めるという負のスパイラルに陥ることもあり、げんなりすることもしばしばです。
今回は、そんなとき役に立つ【効率の良い除草】をいくつか紹介します。
草刈機には限界が……
雑草を手っ取り早く刈るには草刈機が有効です。
この件に関しては、【藤原ヒロユキのホップ栽培日記2024.7.1】に詳しく書きましたが、草刈機ではホップの根元近くまで刈ることが難しいのです。
攻めすぎると、誤ってホップのツルまで切ってしまうことがあるからです。
草刈機には限界があります。
除草剤は?
ホップの除草剤として利用できるのは、農薬取締法に基づき「ホップ」に対して登録のある除草剤に限られています。
実は、私自身も農業に携わるまでは知らなかったのですが、農薬はそれぞれの作物によって使って良いものが登録されているのです。
ホームセンターで適当に買って撒いて良いというものではないのです。
除草剤に限らず、病気や害虫に対する農薬も、ホップに使用が認められた薬剤をラベルの規定(希釈率、面積に対して撒く量、撒く期間、撒く回数など)にしたがって撒かなければなりません。
ちなみに、ホップの登録がある除草剤で一般的なものは【ザクサ液剤】で、ホームセンターなどでも入手可能です。
なお、ホップが2m未満の時は、ホップ自身も枯れてしまう可能性があるので使用しないほうが安全です。
マルチシートは?
雑草が生えないようにする方法として、マルチシートは有効です。
マルチシートはポリエチレンなどでできていて、黒い物が多く(他には銀色、表面が黒で裏面が白という物もあります)、単に【マルチ】と呼ばれることがほとんどです。ナス、トマト、ピーマンやタマネギ、サツマイモ、イチゴなどで利用されています。
シートで覆われると太陽光が届かず雑草が生えません。
マルチには防草の他に【保湿と保温】という効果がありますが、ホップにとってこれがデメリットになる場合もあるので注意しなければなりません。
ホップは根腐れする可能性がある植物なので、ムレてしまうのです。
かなり水はけの良いホップ畑以外では適していない防草法と言えます。
草マルチは?
【草マルチ】とはマルチシートの代わりに”刈りとった雑草”を敷き詰める方法です。
太陽光を遮ることで、雑草が生えないようになります。
マルチシートに比べ、通気性が高いのがメリットです。
とは言え、完璧とは言えない点もあります。
まず、広葉雑草(タンポポやシロツメグサなど)は刈り取った茎葉から根付くことがあるのでNGです。
草マルチはイネ科の雑草が効果的です。
草マルチは、雑草除けだけでなく、地面が高温になったり乾燥したりすることも防げますし、マルチのように使用後に廃棄する必要がありません。
最終的には微生物によって分解され土壌改良にもなります。
しかし、草マルチは中途半端に敷いても隙間から雑草が出てくるので、それなりの厚み(3cm程度)が必要です。
藁マルチは?
草マルチに続いて【藁マルチ】を紹介します。
麦や稲の藁を敷くことにより防草します。
藁は中が空洞なので、空気層によって温度や湿度を程よく調節してくれる効果があります。
草マルチと同じく、最終的に土壌改良の効果があるのも嬉しいところですが、問題は藁の確保です。麦の藁はホップの防草時期に都合が良いですが、稲の藁は季節が異なります。また、藁は飼料にも使われるのでなかなか入手しづらいということもあります。
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