2016.9.12|ホップの品種
【ホップ概論 第6回】カスケード
今回からはホップの品種にフォーカスしていきます。まずはカスケード。第4回でも少し触れましたが、カスケードはアロマホップの代表的銘柄です。
リバティーエール(アンカーブルーイング)やシエラネバダ・ペールエール(シエラネバダ)といった、アメリカンクラフトビールの創成期に人気を博したビールがカスケードを使っています。
カスケードは、イギリスのファグルというホップの系統で、それにロシアのセレブリアンカーなどいくつかのホップをかけあわせています。アメリカのオレゴン州立大学で品種改良され、1972年にリリース。フローラルかつシトラスなアロマが特徴で、たちまち人気に…というほどではなく、1975年にリバティーエール、1980年にシエラネバダ・ペールエールで使われるようになり、徐々に人気になっていきました。
もちろん、日本でも人気のホップで、よなよなエール(ヤッホーブルーイング)など多くのビールで使用されています。
カスケード(Cascade)
α酸:4.5〜7%
β酸:4.8〜7%
Total oil:0.7〜1.4%