2016.8.15|ホップとは?
【ホップ概論 第1回】ホップって何?
いよいよ今年が第1回の開催となる「FRESH HOP FEST」。収穫したての国産ホップを使ったビールを楽しもうというお祭りですが、みなさんはホップがどんな植物かご存知でしょうか?
ホップはビールになくてはならない原料。ここでは、FRESH HOP FESTをより楽しむために、ホップとビールの関係について紹介していきたいと思います。
ビール以外に使われることのない植物
さて、ホップとはどんな植物なのでしょうか。一般的に「ホップ」と呼ばれていますが、和名は「セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)」。アサ科カラハナソウ属のつる植物で、成長しても自らを支えることができないため、他の植物などを支えにして上に伸びていきます。成長が早く、1年で8メートルほどの高さにまで伸びます。
また、ホップは多年生植物。30年近く栽培されるものもあると言われます。雌雄異株で株によって雌雄が異なり、ビールに使われるのは雌株のほう。「ビールに使われるのは」といっても、ホップはビール以外にほとんど使用用途がありません。ビールのために生まれてきた植物といってもいいくらいです。
雌株には毬花(「まりはな」とも「きゅうか」とも言います)という花のような実のような部分があります。これは雌株にしかありません。雄株が近くにあって雌株が受粉してしまうと、香りなどに影響が出てしまうので、雌株だけを栽培するようにしています。
その毬花がこちら。
毬花を割ってみると、こんな感じです。
中に小さくて黄色い粒が見えますね。これがルプリンといって、この中にビールの苦味のもととなるフムロンという物質などが入っています。
私はこの毬花を天ぷらにして食べてみたことがあります…が、IPAの比ではない強烈な苦味を感じました。その後は何を食べても味がよくわからない、という状態に。たった一粒の毬花がこんなに苦いとは…。
では、なぜこんなに苦いホップをビールに使うようになったのか、についてはまた次回。