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ホップ生産者

松江ビアへるんのホップ収穫体験!毎年参加したくなる体験内容とは?

島根県松江市にある松江ビアへるんは、2010年からホップ栽培を始めました。ホップ収穫体験ツアーは、2022年で12回目を迎え、毎年全国各地からファンがやってきます。

初めてホップを見たという参加者も多く、本物のホップに直に触れることが最大の魅力であるとのこと。また、自ら収穫したフレッシュホップビールを楽しみにしているとの声も。ファンを魅了する松江ビアへるんホップ収穫体験ツアーの詳細について紹介します。

ホップ収穫体験のスケジュール

松江ビアへるんの収穫体験は、朝10時に始まります。参加者は、松江堀川地ビール館前に集合し、島根ビール株式会社の矢野学社長から当日のスケジュールについて説明を受けます。その後、島根県内にある畑にバスで移動し、ホップ収穫を行います。

島根ビールの矢野学社長が参加者に当日のスケジュールを説明している様子

島根ビールの矢野学社長

2022年は、出雲国風土記にも出てくる酒造の神様を祭った佐香神社にお参りしました。その後、畑に移動し1時間ほどホップを収穫。約11kgのゼウスとチヌークという品種のホップを収穫しました。収穫後は再びバスで集合場所に戻ります。収穫体験の終了は15時ですが、ここで解散することも可能です。

ホップ収穫体験の様子

13時からは、ホップの実の選別とパッキングを行います。これは、収穫したホップに付着した葉や茎を除去することです。また、色があせたホップも同時に取り除き、鮮やかな緑色のホップのみをパッキングします。これらのホップは、鮮度を守るために窒素を充填して酸素を取り除き、真空状態にしてから冷凍保存しています。

参加者がホップの実の選別とパッキングを行なっている様子

ホップの実の選別とパッキングを行なっている様子

毎年ホップ収穫体験に参加したくなる理由は?

2022年の参加者は37名で、地元のファンのみならず、北海道や関東、関西地方からもやってきました。職業、年齢は異なりますが、松江ビアへるんが大好き!という共通の話題があるため、知らない者同士でも話が弾みます。ビール好きの仲間の輪が広がるそうです。

また、希望者には醸造所内を見学できるツアーも実施しているため、どのようにビールが造られるのか、原料から醸造までを一貫して学ぶ機会にもなります。

さらに、収穫体験を終えて集合場所に戻ってきたときには、手伝ったご褒美に松江ビアへるんのビールが提供されます。農作業の後に飲む一杯は最高においしいそうで、毎年この一杯を楽しみに参加している方もいるとのこと。

33度の気温の中、ホップ収穫を行うことは大変ですが、このご褒美ビールが待っていると想像すれば、最後まで楽しくホップ摘みができそうですね。

どんなホップが収穫されるの?

松江ビアへるんでは、ゼウスやチヌーク、センテニアルなどのホップを栽培しています。その中で特に注目したいホップが「ゼウス」です。アメリカ品種のホップで、しっかりとした苦味と清々しい緑の香りが特徴です。

ゼウスという品種のホップの写真

ゼウスという品種のホップ

ゼウスを育てたいと思った理由を矢野社長に質問したところ、「神話の国といわれる島根県で神様の名前を持つホップ『ゼウス』を育てることは親和性があると感じたからです。また国内でゼウスを使用している醸造所が少なかったこともあり、このホップを選びました」と話してくれました。

そして10年かけて少しずつ収穫量を増やしていった結果、2019年に100%島根県産のビール「ゼウスビター」が完成したとのことです。

なぜ日本でゼウスを栽培するの?

一般的なビールは、海外産の原材料を使用して醸造しています。理由は、国産に比べて海外産の原材料の方が安定的にリーズナブルな価格で入手できる場合が多いからです。しかし、松江ビアへるんでは、地元の原料を使用することにこだわりました。

地元の料理に合うビールを醸造したい、また島根県産の原材料を使うことで地域の人々にもビールを身近に感じてほしいという思いがあり島根県産のホップ栽培に取り組んでいるそうです。

ゼウスのホップを使用したビールはどんな味?

このフレッシュホップを使用したビール名は、「ゼウスビター」です。ゼウスビターは、島根県産のビール麦芽と自家栽培したゼウスとチヌークのホップを使用したゴールデンエール。年に一度、この時期しか飲めない数量限定のビールです。

このビールの特徴は、フレッシュホップの清々しい緑の香りとガツンと苦味のきいた味わいです。発酵中のビールにホップを直接つけ込む「ドライホッピング製法」で醸造します。

 

ゼウスビターのビールの写真

ゼウスビター

私も毎年発売を楽しみにしています。モルトの甘みとホップの爽やかな苦味のバランスがよく、ローストチキンや燻製料理とのペアリングがおすすめです。

収穫体験参加者の感想は?

7割の参加者がホップの収穫体験に初めて参加したということでした。そこで、参加した感想を聞いてみました。

ホップ収穫体験に参加する最大の楽しみは何ですか?

・ポップ収穫という貴重な体験と作業後においしいビールを仲間と一緒に飲むこと!
・本当のホップの香りが楽しめるところ
・ホップに触れられることと、ビール好きな仲間と出会えること
・摘んだばかりのホップをビールに浮かべて生ホップビールが飲めること
・やがてできるゼウスビターに想いを馳せること

ホップ収穫体験に参加した感想を聞かせください

・生ホップは今まで見たことがなかった。ホップを収穫し、さらにその生ホップをかじったことがとても貴重な体験。ビール好きに是非おすすめしたい
・親のぼくはもちろん、同行した子どもも喜んでいたので最高だった
・自分が収穫したホップがビールに使われると思うと、とてもワクワクする
・原料がどのように栽培されて収穫されるのかを知るというのは、大変貴重で意味があることだと思う
・ホップの生育がよく、たくさん収穫できてよかった

来年も参加する予定ですか?

多くの参加者は、また来年も参加したいと回答しました。

私の最大の楽しみは、やはりご褒美ビールを参加者の皆さんと一緒に飲むことです!

2023年の収穫体験情報

来年こそは参加してみたいという方のために、矢野社長に予定を伺いました。2023年度の参加者募集は、同年3月に松江ビアへるんのFacebookで開始する予定です。2022年は5月24日に定員に達したため、募集が締め切られました。参加を希望される場合は、早めに申し込まれることをおすすめします。

下記は都合により変更する可能性があります。詳しくはFacebookをご確認ください。
日程:2023年8月6日(日)10〜15時(ホップ収穫体験+宴会)
場所:松江堀川地ビール館花壇、松江市・出雲市内ホップ畑
参加費:3,000円前後(畑までの送迎、宴会フード代)

【注意点】
・未成年も参加可能です。宴会はソフトドリンクを提供しますので参加費は同じです。
・前日・当日が雨天の場合、収穫体験のみ中止です(ホップの実が濡れると収穫できないため)。
・ブルワリー見学(希望者のみ)、宴会は雨天でも開催予定です。

ゼウスビターを飲んでフレッシュホップを体験してみよう

今回は残念ながらホップ収穫体験に参加できなかった人も、10月に発売予定のゼウスビターを飲んで、フレッシュホップを体感することはできます。まだフレッシュホップビールを飲んだことがない方はもちろん、毎年購入されている方もゼウスビターを飲んで、島根に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。



ビアジャーナリスト

ビールと551の蓬莱とお笑い好きの関西人
ホップにハマりすぎて、全国各地のホップ畑にホップを摘みに行くほどに!
ついたあだ名が「Hop Saijo」
夢は、チェコでビール風呂に浸かりながら、蛇口から出てくるビールを好きなだけ飲んで、イグサのベッドで昼寝すること。

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